徳寿丸 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
芸術系ね
原作未読(2022.2)
芸術系はスポ根系と違い勝ち負けっていうのが解らない、良い悪いも判別しにくいテーマですよね。ただ、それだけにスポーツで無名校がいきなりメンバー寄せ集めて全国大会はないわーという冷めた見方はないかなぁと。
高2で絵画に目覚めて競争率の高い芸大に現役合格なんてありえん!とは言い切れない余地があると思います。個人の才能次第なわけですから。
「さくら荘のペットな彼女」の時も書きましたが、自分も昔から絵は上手いと言われてたもんですが地方の三流大学の美術部で「子供の絵だね」って言われてショック受けた記憶があります。勿論専門的な事を学んだ事などないわけですが、芸術というのは上手い下手とは違う次元なんだろうなと感じます。大人になって絵画教室にも通いましたが陶芸と同じく、義務感が強くなって1年で辞めました。自分にとって趣味を楽しくすら難しかったりするわけですが(単に情熱がないともいう)、答えのないものに人生かけて情熱を傾ける、ましてそれを生業にしようとする人達って物凄い事だと思います。
さて、話は変わりますが東京五輪のエンブレム問題ってありましたよね。結局あれって結果ありきの出来レースだったわけですが、権威ある人とコネクションがあるかないかで評価される世界って芸術で生きていこうとしてる人達にとって何とも虚しいですよね。まぁそこが基本的に実力社会のスポーツと大きく違う部分で何とかならないかな?なんて思ったりしてしまう今日この頃です(はい、脱線しました)。
作中、ある人物が主人公に「美術にくるなよ」的な台詞があるのですが、凄く響きますね。それしかない人からしたら何とも言えない憤りがこの言葉には詰まっています。
この作品これからこの主人公はどういう道をたどるのか興味はありますね。
私のツボ:大葉講師