徳寿丸 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
第一話詐欺
原作未読(2022.2)
これ評価分かれそうな気がする。自分は1話の出来からかなり期待した分、2話以降話数を重ねる事に失笑混じりの視聴に変貌し期待値は残念値に変わった。キャラデだけ評価といった具合だ。
まず、探偵と言ってもミステリー色はほぼない。イメージとしては「ゴシック」が近いだろうか。それでもゴシックは近代西洋の歴史や伝統が残る美麗な世界観の中に主人公二人の絆が形成されていく物語がいじらく愛らしさを感じさせてくれた。こちらもヒロイン「シエスタ」と助手「君塚」の淡い恋心を中心に据えているのだが言葉遊びがイマイチフィットしない。微妙に心情が希薄というか・・・はっきり言うと「君塚」が弱い。比べるのは申し訳ないが「俺妹」の京介氏は中村さん以外に考えられるだろうか?いや、中村さんだからこそ、他のヒロインの良さを引き出し、受け止めれたと自分は思っている。しかし、君塚は他の人が良かったんじゃ?という余地を作ってしまっている。
それでも「Key」作品のようにお涙頂戴に全振りする構成にすればまだ誤魔化せたかも知れないが、半端にアクションシーンもある為、人物の心情の機微だけ描く事もできない。更に2話以降、作画の質が低下しており、アクションも魅せる部分がまるでない。そして、戦闘中にだらだら回想に耽ったり、軽口を叩いたりと非常にテンポも悪い。ラスト等、敵役の子安さんが不憫でならない。気持ちを込めた演技を何度寸断されたのか?あの咆哮は闘いの咆哮なのか?それともまともに演技できない苛立ちだったのか?等と同情してしまう位だ。
構成の赤尾さんは「なろう系」をはじめ、かなりザル設定な作品をなんちゃって良品に変える上手さが持ち味だがこの作品とは相性が悪かったと感じる。監督もこの作品をやるには力不足だった気がする。
とはいえ、諸事情もあるだろうし、確かにシエスタは存在感のあるヒロインとして印象には残るキャラだった。今後も期待しています(笑)。
私のツボ:OPの君塚の走り方はどうなの?レンタルマギカ思い出したわ