タック二階堂 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これぞアニメ。これがアニメ。
詳細は公式でも。
2022年1月28日から期間限定で前編が、2月11日から後編が公開された(る)磯光雄監督によるオリジナル作品です。なお、Netflixでは全6話が公開されていますよ。
制作はProduction +h.。Production IGから独立してSIGNAL.MD(「フニャチンドラゴン」などを制作)の立ち上げメンバーだったプロデューサーが、この作品のために立ち上げた制作会社ですね。
本作のテーマはテーマは「宇宙」と「AI 」。
2045年の宇宙空間に、新たにオープンする日本製の商業用ステーション「あんしん」で、彗星による大規模な事故が発生。そこに取り残され、大人からの救助が望めない子供たちの、生き延びるためのサバイバルが始まる!
という内容の作品です。
磯監督は、ご存知の通り「電脳コイル」を手がけられた方です。その雰囲気は感じつつも、宇宙空間という未知の題材で、実に素晴らしい世界観を創出してくれました。
詳しいあらすじは、まあ観てくれというところではありますが、昨今の深夜アニメではなかなかお目にかかれない「ワクワク」と「高揚感」が得られる、まさに「これぞアニメ」という作品でした。
アニメ制作には想像力が必要だと思いますが(空想力といってもいい)、この磯光雄という人は、それが非常に高い次元で脳内に描ける人なのだと思わされました。
虚構の世界、でもリアリティを持って観ている側に提示される。そんな圧倒的な演出が、この作品にはあります。
そして、作者のメッセージ性を強く感じるのも創作物には必要で、この作品からは「子供の探究心を育むために、大人がリミッターを掛けてはいけない」というものを感じました。
ま、御託はさておき、なんとか観る手段があれば、観たほうがいい作品だと思いますね。ここ最近では「映画大好きポンポさん」以来の傑作だと思います(最近すぎですけど)。