camuson さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
印象度:80
2021年公開の劇場アニメ。
2月6日(日)19:15~@TOHOシネマズ池袋スクリーン6 E-24。
原作未読。
まず、作画は素晴らしいと思います。
とは言え、テレビシリーズでも十分素晴らしかったので、
そこは「期待通り」どまりですかね。
主人公の乙骨憂太が思った以上に地味キャラでした。
本作は、虎杖、釘崎、伏黒が呪術高専に入学する前の前日譚です。
間接的に、本作に登場しないテレビシリーズにおける新一年生トリオは、
キャラ設定や、相互バランスの面でかなり優秀だったんだなと、
再認識させられた次第です。
虎杖、釘崎が悪ノリでボケて、伏黒がツッコミを入れるというギャグパートが、
ダークな世界観の中でいいアクセントになっていたのに対して、
本作はギャグは少なめで、振れ幅が少ないというか。
パンダ、真紀、狗巻、乙骨だと、パンダの負担が大きすぎるというか。
その分、五条先生が空回りぎみというか。
夏油が悪役の親玉で、その手下も登場するのですが、
手下たちは、キャラ面でも、呪術的にも、それほど活躍がなかったような。
敵の強さによる絶望感のようなものはほとんど感じられず、緊張感が少なめだったような。
夏油の野望に至るまでの経緯や、五条との関係は謎めいたままで、
里香がどうのこうのよりも、そっちの方が気になってしまいました。
のちのち本編で謎は明かされていくのだと思いますが、
単体作品としては、あまりすっきりしないところが多く、
大きなカタルシスは得られなかったというのが感想です。
里香のエピソードは、最初からとても悲しく、
{netabare}成仏したから救われるともあまり思えず、{/netabare}
最後までただただ悲しい話だなと感じました。