たまご丼 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
迫力はあっても重みがない。
凝った背景のCGや派手なアクション、話の展開も速く飽きさせない作りで良く出来た作品です。
ただし演出やストーリーに雑なところが何箇所もあり、人によっては気になると思います。この作品はこんなシーンがあったら面白いというのが先にあり、それに合わせてストーリーを作っているのかもしれません。ですのでそれを許容出来るかどうかで全く評価が分かれる作品ではないでしょうか。
個人的に気になった個所をいくつか、、、
例えば第6話で兄弟の超回復が明らかにされる同じ場面で、医者が医術の常識を遥かに超えた超回復をします(もはや上弦の鬼レベル)。しかし、これでは兄弟の超回復が披露される場面でお前(医者)がもっと目立ってどうすんねん!とツッコミたくなります。また怪我を負っているとはいえ処刑部隊でトップクラスの師から訓練を積んだ弟子が、人殺しもしたことがないチンピラに眼を潰されたストーリーも説得力に欠けます。(弟子君弱すぎだよ)
医者は仲間?を裏切り司法取引により自分の罪をなかった事にしますが、その後すぐ研究所の職員(医者?)を何人も殺します。それでは改めてアクダマに登録されてしまいますので司法取引をした意味が全くありません。意味不明です。
最終話で運び屋が兄弟を連れて警察署の前に現れたのも?です。一応警察署の前に追い込まれたという設定なのだと思いますが無理があります。バイクの性能を見る限り(ほとんど立体機動装置)道路封鎖などあまり意味はないように感じますし普通に逃げれそうなのですが。(ラストバトルは空中バトルしてましたし、生身の人間という設定でやっていい範囲を超えちゃってます)
最後に…
この作品には、犯罪多発の荒廃した都市、メディアによる市民の洗脳、行き過ぎた排除の論理、関西と関東の関係性、などが描かれていますが、これって現実の今の大阪をSFチックに描かれた作品と言っても……これ以上は政治の話になるのでアニメレビューの場所に書くべきではないですね。。。