take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この作品は・・・観ておくべき作品です。
物語の内容について、多くを語るつもりはありません。
この作品は映画やアニメといった類の創作物を楽しんでいる人、楽しんできた人は観ておくべき作品です。
少々、傲慢ですがそのように断言をしてしまいます。
私はアニメ作品としては
「SHIROBAKO」や「映像研には手をだすな」などアニメ作品の作り手やクリエイターを深掘りした作品が割と好きで、高評価をしてきました。
「NEW GAME」や「冴えカノ(一部パート)」もこの類かもしれせん。
とにもかくにも、私を楽しませてくれる(くれた)作品を作ってくれたクリエイターの皆さんに感謝と敬意の気持ちを持っているのです・・・ささやかなものですが。
なので、そういう人たちが頑張っている姿を描いた作品が好きなのです。
でこの作品。
この作品は、映画製作をしているクリエイターを中心にプロの本気と狂気、怖さ、凄さ、迫力をしっかりと描いています。
それぞれの立場の人が、それぞれの立場でいかにこだわりを持っているか、なぜその様にするのか「金言」ともいえる発言をし、その行動を見せてくれます。
プロデューサー
歴戦の映画監督
見習いから⇒映画監督
新人女優
人気女優
ベテラン俳優
道を見失ったバンカー
それぞれの役割の人がそれぞれの立場で、
「本気」を見せつけてきます。
発せられるセリフ自体も短く、コンパクトなのですが、
その発見、気づきがどれだけの時間と場数とセンスを積み重ねてきたモノか想像するだけで、震えました。
過去、あまたの映画監督、製作者が積み重ねてきた思いがこもっているであろう言葉を聴くだけで、折々でウルっと来てしまいました。
昨今、エンターテインメントばかりに特化した、
ビックリ映像を見せるような、観たことのないシーンを見せるだけの映画が増えているような気がしていました(※個人の感想です)。
それはそれで、夢もあるし、ハラハラ、ドキドキ、おもしろいのですが・・・。
映画の中に自分自身がいるような・・・「あれは、俺だ・・・」と言えるような作品を観てみたいような、そんな気になってしまいました。
どうぞ、観てみて下さい。
いや、知っておくべきだと思います。
観ている作品の観ていない部分に何があったのか。
それを想像できるセンスを身に着けるチャンスです。