まぁく さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
長寿アニメになって欲しい作品No1
原作はweb版も文庫版も読了済ですが、評価はあくまでアニメとして下します
【物語/構成】
大枠は安心と信頼の「なろう異世界転生テンプレ」です
要素としては
・読書好き成年女子が本に潰され圧死
・女児に(憑依)転生
・体質のせいで極度の病弱
・現代知識で生活チート
・本が読みたいがために紙から作り始める
といったスタートアップとなっています
原作は恐ろしく長期スパンの遠大な物語なのですが、1期はオーソドックスななろう作品の構成と言えます
1期の主要なテーマは「家族愛」です
神官長と呼ばれる人物が出ますが、話数は進めども全く現れる気配はありません
(そのくせ次回予告とかではシッカリ出てくる)
神官長自体は1期の最後の方でようやく姿を現しますが、1話冒頭の場面の意味が明かされるのは…
{netabare}なんと2期の最終話(#26)まで引っ張ります!{/netabare}
正直な所、ストーリー構成としてはベタベタです
【作画/美術】
普通です
作画/美術的に特筆すべきシーンはありません
キャラの髪とか蛍光色なのも原作通りです
人によっては古臭いとも感じるかもしれません…
美術等は原作を踏まえて色々描かれているのですが、1期の段階では背景世界は殆ど伏せられているので普通の「ナーロッパ」背景です
【声優/配役】
有名どころ使ってるので安定感があります
マインが少し煩く感じるという意見がありますが、子供の頃はこんなもんかなぁと思いましたが、好き嫌い別れそうです
神官長は良い感じです
【音楽/OP/ED】
特に凝った感じはしません
昨今のアニメご時世を考えれば地味ですね
【キャラ/セリフ】
キャラの個性は結構メリハリが出ていたと思います
特に家族の描写が良いです
親が子供に対し、時に過保護に、時に邪険に扱いつつも大切にしている感じは、良い距離感で表現できていたと思います
セリフもキャラの我が出ていて良かったです
全般にウェットな表現なので、苦手な人はイラつくのは仕方ないかもしれません
【総評】
1期だけで見れば量産型なろうアニメと言われても仕方がありません
個人的にこのシリーズに望むことは「継続性」です
私自身は原作の大ファンですが、2期終了当初、3期はムリだな思っていました
ところが2022春に放送が決まり、制作体制に大きな変動も見受けられません
「もしかすると、かなり長期展開を視野に入れたのか?」という期待が高まります
無職転生を見ていて思うのですが、アニメに力を入れすぎてしまっては、大河ストーリーを完走できないと思うのですよ
ファン心理としては美麗なアニメが良いに決まっています
ところが本作は、言い方はアレですが、チープな感じは否めません
ですが、品質は終始安定しています
長期でお話しを楽しむのであれば、クオリティは現在の品質で十分です
願わくばマインの恋と家族の絆が、艱難辛苦の末に完結される事を願ってやみません