ひろたん さんの感想・評価

3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

１期の名場面集・・・、少し残念な総集編。

主人公が足を骨折する過去を妹目線で描いた「Lite」。
１期の内容を時系列は崩さずに再構成した「総集編」の２本立てです。

総集編は、六花と主人公との間に何があったのかを六花が振り返りながら進みます。
序盤は、二人の馴れ初めにつなげるためのとある妄想エピソードからです。
その後は、総集編パート、終盤は「戀（２期）」の冒頭につながるエピソードです。


■序盤のエピソードについて

完全にファン向けの妄想エピソードでしょうか？
いや、これはファンであっても白けてしまうかも？
いくら馴れ初めから始めたいからといって、それを逆連想させるこの妄想は・・・。
正直、内容はくだらない感じで、それはオチが分かると余計にそう感じます。
しかし、ここからが京アニのコワイところ。
このくだらない妄想にありったけの作画リソースを割いていて、クオリティは◎。
でも、このくだらなさも中二病だと思えば可愛く見えてきます。


■総集編パートについて

どちらかと言うと六花ファン向けです。
六花の可愛いシーンを振り返るためには丁度良いと思います。
この作品は、六花自身の回想録として進行します。
そのため、基本的には六花に関係するシーンのみをつないでいます。
それにより、六花に関係ないシーンが抜け落ちているためちぐはぐな感じがします。
また、六花の回想のわりには、視点が主人公のままなのも違和感があります。
もう一度観たいあの時のあのシーンが必ず入っているのは上手いなと思います。
しかし、そう言うシーンだけを時系列でつないだ名場面集のように感じました。


■終盤のエピソードについて

ある意味この総集編の最大の価値は、このエピソードだと思っています。
「戀（２期）」の冒頭の状況になってしまった理由を説明してくれます。
２期が始まるときに「なんで？」と思った方は観る価値があると思います。


■まとめ

私としては、少し残念な総集編だったと感じました。