セシウス さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キレイなお話
原作マンガは未読です。
下ネタ漫画家が一人娘に自分の仕事を隠そうとする日常系コメディですね。
娘の方は小学4年生です。そろそろ友達の影響(特に姉のいる子)を受け始める年頃ですが、この子は純粋培養で無垢なイイコちゃんです。溺愛している父親が仕事を隠してドタバタする様子をコミカルに描いています。
一方で母親についての情報がなく、なぜ父娘2人暮らしなのか、海近くの別宅はなんなのか、など隠された要素があって興味をひきます。特にCパートで娘が高校生になっているシーンが流れるのですが、雰囲気が本編と全く違っていてその間に何が起こったのかなどが気になる仕様になっています。この辺の構成は良く出来ていて、平穏なギャグストーリーに深みを持たせています。ただそれは「ギャグストーリーにしては」であって、母親の件、実家の件、仕事の件などは掘り下げが浅く薄味です。
キャラはとにかくヒロインの少女が絵に書いたような純粋可憐な子で、父親やその周囲の大人達はその引き立て役になっています。声優さん達の演技はそれぞれ上手だったと思います。ただ主人公はものすごく「アララギさん」していてちょっとイメージがかぶりすぎ、と思いました。
作画は全体的にまあまあでキャラクターの作画は良く出来ていたと思いますが、動画がイマイチでした。EDでヒロインが走っているシーンの手の動きとかはもう少しなんとかならなかったのかな、と思いました。
音楽はなんといっても大瀧詠一のEDですね。40年以上前の曲ですがヒロインのイメージにぴったりだったと思います。
なんといいますか性格が異常に良いヒロインがいて、そのおかげで周りにいる大人も子供も汚い行動ができず、キレイなお話としてリラックスして見れる、そんな作品だと思いました。