Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「道がないなら、掘ればいい!」
この作品の原作は未読です。
香菜ちゃんと、津田美波さんが出演すると知り視聴を決めた作品です。
遠い未来。人類は岩盤に隔てられた「コロニー」で肩を寄せ合い生きていた。
コロニーの外には危険な未開地帯「ラビリンス」が広がり、
命を懸けて「ラビリンス」を開拓する者たちは、
未開に印付ける者、すなわち「マーカー」と呼ばれた。
マーカーになりたい少女・メメンプー、マーカーをやめた男・ガガンバー。
そんな凸凹な父娘が今、ラビリンスに挑む!
「道がないなら、掘ればいい!」
サテライトが贈る冒険メカアクション、2021年10月7日(木)放映開始!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
完走後にwikiをチラ見して知ったのですが、本作品の主人公であるメメンプー役は公開オーディションが行われたそうです。
びっくりするのはオーディションに出場する人たち…
プロの声優さんが約300人、一般応募者が約1,100人も参加されたんだそうです。
プロが300人と聞いた時点で私は合格できる気が微塵もしませんが、プロの方々も役を掴み取るために必死であることの裏返しと考えると、改めて声優さんの門の狭さを感じてしまいます。
この激戦を勝ち抜いて見事メメンプー役を射止めたのが、天希かのんさんです。
かのんさんの初主演作品となる訳ですが、素人っぽさは全く感じられませんでした。
流石狭き門を抜けてきただけのことはあると思います。
一方、物語の方ですが「削岩」と聞くと、どうしても頭に浮かび上がってくるのが「天元突破グレンラガン」です。
2007年の春アニメとして放送された作品なのでもう15年近く昔になりますが、それでもあにこれでの総合得点は90.2点という驚異的な数値を叩き出しています。
「カミナ」のような気合一辺倒ではありませんが、この作品もかなりグレンラガンに近いノリを感じました。
まぁ、この作品のドタバタ感はメメンプーの緻密な計算によるものらしいですけど^^;
この作品の見どころは、親子の在り方、親と子の絆が目一杯感じられる点だと思います。
ドタバタ劇も面白くはあるのですが、私は個人的に前者に重きを置いて視聴していました。
改めて凄いと思ったのが、何よりメメンプーのやりたい事を優先させる父親のガガンバーです。
この二人の関係をリアルに持ち込むのが良いとは決して思えませんが、私には絶対選択できないような申し出を受け入れ、しかもメメンプーの心が折れそうになった時には、本当に自分がやりたいことを思い出させて窮地から引っ張り上げるんです。
これは中々簡単にできる芸当ではありません。
一つだけ気になったこと…
物語は完全に中途半端な状況で最終回を迎えましたが、続編の情報が全くないことです。
最初から1クール前提の作品だったら、もう少し伏線を回収していると思いますし…
と、思ったらネットでも結構取り上げられていたみたいですね。
ですが、最終話のタイトルが「TO BE CONTINUED」でしたし、ラストの「END」の文字は「NOT」で上書きされていましたので、起死回生の一発を期待したいと思います。
それと、ラストの次の目的地に向かって進み始めるシーン…
入り乱れている感じが、どことなく「ルパン三世のカリオストロの城」のラストを彷彿させるシーンだったと思いました。
オープニングテーマは、遠藤正明さんによる「恍惚ラビリンス」
エンディングテーマは、MindaRynさんによる「Shine」
1クール全12話の物語でした。
全ては続編の有無でこの作品の評価が決まる気がします。
ラストまでちゃんと完走したんです…
続編が放送されるなら絶対に視聴しますので、これで投げっ放しにならないことを祈っています。