シボ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
緒花が走り続ける原点を知れた母のストーリー!
緒花の母、皐月を中心にした強くて優しい女性達の
心温まる素敵な物語でした。
皐月の過去をたどる時間軸と現在の喜翆荘での出来事が交互に
描かれます。
緒花が偶然見つけた業務日誌。
母である皐月も「輝きたい!」って言ってた過去があったんだと
知ります。
自分がやりたいこと。
夢中で走り出したい!
今と違う世界へ飛び出したい!
そして好きな人を追いかけたい!
そんな抑えきれない皐月の衝動、走り出す姿が熱いんです。
本当にこの作品、誰もがよく走る!!
現在での喜翆荘の日常がコミカルに描かれてて面白いし
ふと振り返る過去へのシーンの繋ぎも自然で良く出来てます。
相変わらず緒花を含めてなこち、みんちも良い子ですね。
アニメ版でも好きだったなこち。
今回もなこちの頑張り、家族思いなところがとっても素敵なんです。
喜翆荘での仕事をやりつつ家では母親代わりをこなします。
絵本を読み聞かせるなこちを気遣って、寝たふりをする妹ちゃんの
微笑ましい姿。
あ~~こうやって思いやりって教えずとも引き継がれてくんだなって
とっても暖かくなるシーンでした。
途中、妹ちゃんがいなくなってしまい色々溜まってきた想いを
ぶつけるなこちの叫びに泣けちゃいました~~。
仕事に一途だけど抜けたとこもあるホビロンのみんち。
色々引っ掻き回しつつもマイペースで大物感すごかった結名。
やっぱり喜翆荘いいな~って思っちゃいます!
緒花が生まれ東京で幸せ一杯だった皐月。
父親がその名にこめた緒花の意味・・・
「おはなは家族(by スティッチ)」
そうだったんだ~不意に知っちゃった素敵な意味に
しみじみ良い名前だな~~って感動なんだけど。
スイと同じで早くに旦那に先立たれちゃうのが辛い・・。
どうにも苦しくなって一度だけ喜翆荘に戻った皐月は
スイの相変わらずの必死な姿を目にします。
ただそれは娘を授かって初めて知る、前とは違って見える姿でした。
母の強さ、大事な物を守る想いを知って
無邪気に笑う緒花を抱きかかえて踵を返し走り出す
吹っ切れた笑顔の皐月の姿が・・><!
誰もが走り出し今を一生懸命に頑張る姿に涙止まらないよ~~。
喜翆荘の美しい女達の強さのルーツ。
緒花、皐月、スイのそれぞれが懸命にぼんぼる姿が胸にくる
最後の最後まで泣けちゃう素晴らしい作品でした。