螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
想像を絶するダメさ加減。二期から完全に茶番化してる
2期になってもコメディパートが基本ユウキがモンスターやモブ、ゲストキャラにボロクソにやられるか、キャ虐の二択なので正直芸がありません。
メインキャラ4人の個性が別方向に強過ぎてカズマ、アクア、めぐみん、ダクネスプラスαで飽きさせない幅広い展開をしていたこのすばと比べてギャグセンスはワンパターンで冴えていない印象です。
プリコネはコメディパートにおいてアクアみたいな役柄を担うギャルが際立っているだけで、弄り役のペコリーヌやコッコロがイカれた性格の割にカズマほどやることがぶっとんでいないため、弄るポジションとして力不足なのがこの欠点を生み出していると考えられます。コメディシーンのパワーアップにはカズマやダクネスみたいな役を担えるキャラがメインに欲しいところです。
1話の幽霊の話は正直物語としても微妙な部類。終始美食殿だけで話を動かしていて、幽霊パーティの掘り下げがあまり足りておらず、感情が動き難い。1話完結なのに変なところに尺を割き過ぎかなと思いました。パーティの成仏をギャグ調にするのもちょっと白けますね。
2話のアイドル回もアイドル以外のコメディ部分があれこれと手を出そうとしてかなり中途半端。シリアス部分にあたるキャルの話が展開上不可欠なことを考えると、ツムギのシーンやユウキの女装は不要だったと思います。ライブシーンに感情移入するには、カルミナの掘り下げがもう少し欲しかったです。一方でキャルとクリスティーナが共闘するシリアスパートは文句無しでした。
3話のなかよし部の話は今後に繋がる伏線をばら撒いた回でしょうか。この話もコメディパートはキャ虐に頼り切りなのが少々残念。ユニの語る伏線自体は興味深いものが多かったのでストーリー面ではなかなか面白かった回ではあります。
ぶっ飛んだキャラが多いので、このすば並みのはっちゃけた展開もできるはずですが、その領域には到達できていない作品です。
6話まで観て
やっぱりソシャゲ原作らしくファン向けの作品なので、ゲームをやっていないとメインはともかくサブキャラクターにいまいち感情移入し難いです。他の人が言っている通り、4、5話のキーリの話は特にそう思いました。ゲストキャラが多過ぎるのがこう感じる元凶でしょうか。作画が良いだけにこういった点がやや残念感があります。
10話まで視聴
ギャグ回は正直なところいつもの調子で、かつサブキャラの掘り下げ不足なので原作未読の私には語り難いです。
最新話について触れるとキャルの立ち位置が急に変わり過ぎ。1期含め20話近くスパイしている上、シャドウを使ってランドソルの国民を吸収するカイザーインサイトの外道な行為を支持していたくせに、たった1話であれだけ心酔していたカイザーインサイトから逃げるようにペコに助けて!ってやるのはあまりにストーリーとしての間を考えていない気がします。カイザーの外道具合は元からなので、ラビリスタがやられただけでキャルがあんなに精神的に不安定になるのはちょっと不思議です。
原典だとあの仮面状態のキャルは洗脳されている状態で、ペコをもっと凹ませるキャラらしいですし、そこら辺の描写を盛り込めば良いのにアニメ版だと洗脳されていなかったので非常にあっさりしていました。やりたいことはまあまあ分かるんですけど、ここまで来てもボスであるカイザーインサイトの目的が全く見えないし、キーリやカスミに由来する現代描写やセブンクラウンズの関係性など、ゲームをやっていないと意味不明な描写も多いので没入感としては微妙の一言に尽きます。
最後まで観て
アニメ勢だと意味分からない描写がたくさんありましたが、まさかそれらを全部放り投げるとは。
カイザーインサイトとの和解も作中で薄く描写されるループのことが分からないと、美食殿とカイザーインサイトとの因縁がやや薄いのもあって最終決戦が茶番にしか見えない。ループの話についてはもっとしっかり描写するべきでした。
あとはキャラを無駄に出し過ぎ。カメオ出演を一期以上にやり過ぎて誰が誰だか分からないです。やることといっても半端にシュバってきてそれっきりなのが大半でした。
世界観の謎を紐解くキーキャラであろうキーリとカスミも思わせぶりで出して結果放置だし、ストーリーが意味不明だと、いくら作画が良くても没入できないです。
正直極上の素材と作画の無駄遣いとしか言いようが無い作品だったとは思います。