ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
三年間
この作品を観ながら、三年間の意味をつくづく思った。
色々な意味で…。
少なくともクラブ活動という、ある意味“付随的なもの”を経験する場として、これほど絶妙の期間はないように思う。
三年生が卒業して、当たり前ではあるが、音に厚みがなくなり、黄前ちゃんたちは、自分たちのシンフォニーがスカスカであると感じるてしまう。
そして、職員室でその音を聞きながら、心根を吐露する“粘着イケメン悪魔”と“軍曹”の会話に背筋が伸びる思いがした。
三年間という期限付き。
また新しい一年が始まる。
指導してきた思いと結果を一年でリセット、変わらぬ姿勢で前を向かねばならない顧問と言う立場、その因果な稼業を、寂しくも面白く感じる二人の教師の姿が描かれたことに感動を覚えたのである。
そして、理不尽な理由で、否応なく前を向くことを強いられながらも、懸命に創作を続ける人々に…。
グランドフィナーレが訪れる日を夢見て…。
(蛇足、そして趣味的な目線)
道具は人となりを表し、ストーリーにリアリティと深みを与える。
その意味で、「粘着イケメン悪魔」の愛車として、シトロエン ami8 を持ってきたセンスの良さにしびれた。
大切な大学ノートがツバメノートであることに感動した。