かんぱり さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これを映画館で見なかったことが残念です
映画プロデューサーのポンポさんとアシスタントのジーンくんが映画を作るお話。
大部分のキャラは実写っぽいんだけど、ポンポさんやジーンくんなどの主要キャラはアニメっぽいデザインですね。
特にポンポさんのキャラデザを、アニメキャラって感じの小さくてかわいい女の子にデフォルメしたのはキャラに躍動感があって好きです。
映画の素晴らしさとそれに情熱を傾ける人たちを描いたお話なんだけど、キャラや表現がすごくアニメ的で、なによりすごいと思ったのが、上映時間がたった94分だってとこ!
長い映画が嫌いだっていうポンポさんの言葉に合わせたみたいですね。
ポンポさん、ニューシネマパラダイス嫌いなんだ。3時間版でも見たのかな?
ジーンくんの待ち受け画面がタクシードライバーって渋い。でも死霊のはらわたとかよりはましかw
予告映画の製作をポンポさんからまかされる助手のジーンくん。
CMもだけど、こういう短時間の映像で面白さを伝えるのって作る人のセンスが問われるかも。
{netabare} それが評価されて、ポンポさん脚本の映画を初監督としてメガホンをとることになったジーンくん。{/netabare}
{netabare}クランクアップ後のジーンくんの{/netabare}編集シーンは楽しそうだけど、思い入れがある分、切りたくないシーンが多くて悩むのはなんか分かる気がする。
追加シーンを {netabare}撮りたいっていうジーンくん。これに対して諭すポンポさんの言葉はすごくもっともで、普通はただのワガママで終わるところを、そこにジーンくんの昔の知り合いで融資先候補の行員のアランがお話にからんできて、プレゼンのために彼が撮ったジーンくんの映画に対する熱のこもった言葉、そしてそのプレゼンをネット配信してクラウドファウンディングを募る展開に熱くなりました!{/netabare}
最後に現れた{netabare}頭取の判断は経営者としては優秀かも。だってあそこで配信切っちゃったら銀行の評判下がると思うし、逆に懐の広いところを見せたほうが長い目でみれば銀行のためになると即断してるとことか。{/netabare}
あとミスティアさんの俳優としてのプロ意識の高さもすごい。スマホもってませ~んは好きかも♪
印象に残ったセリフ。
「泣かせ映画で感動させるよりも、おバカ映画で感動させるほうがかっこいいでしょ」
「世間受けを狙ったら八方美人でぼやけた映画になる。それよりもたった1人、見て欲しい人のために作ったほうが作品の輪郭がグッと立つ」
「なぜ君は映画が好きになった?君は映画の中に自分を見つけたんじゃないかね。」
「生きることは選択の連続だ。ただひとつ、残ったものを手放さないために。」
最後に残念だったのが、これを映画館で見なかったこと!でした。。