梨の妖精 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
全てが高水準な傑作
BSで再放送されていたので視聴しました。自分はいしづかあつこ監督のハナヤマタがとても好きで(あちらは原作付きですが)、同じ監督という事で前から気になっていた作品でした。
同じいしづかあつこ監督の作品で、ちょうど青春アニメにハマっていたのもありかなり期待して観始めたのですが、最後まで観終わった感想としては非常に面白かったです。
南極に行くっていうのが観ていてワクワクしますし、メインキャラ4人も魅力的で、各キャラそれぞれが抱えた問題があり、そのエピソード1つ1つがどれも良いのです。
中でも1番印象に残っているのは11話の日向のエピソードで、報瀬ちゃんが言った言葉が特に印象に残っています。
以下「」内が台詞の全文です
「あなた達はそのままモヤモヤした気持ちを引きずって生きていきなよ。人を傷つけて苦しめたんだよ。そのくらい抱えて生きていきなよ。それが人を傷つけた代償だよ。私の友達を傷つけた代償だよ。」
この言葉を聞いた時、人を許さないっていうと許さない方が心狭いみたいに思われそうだけど、むしろ謝ればなんでも許して貰えるって思っている事の方が虫が良すぎるのかもしれないって事を考えさせられたりしました。
友達思いな報瀬ちゃんが熱くて良いなとも思いましたし、よりもいで泣けるシーンの1つですね。
12話で報瀬ちゃんのお母さんのパソコンが見つかって、今まで送ったメールがちゃんと全部届いていた時もめちゃくちゃ泣けました。
最終話の「きっとまた旅に出る」ってタイトルも大好きですし、オーロラの景色も美しくて感動しました。
挿入歌の使い方も上手だと思いますし、声優さんの演技も花澤香菜さんの演技がいつもと違った雰囲気でとても新鮮でした。
あと日向ちゃんは名言製造機でしたね。
「人には悪意があるんだ。悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ」って台詞が特に印象に残ってます。
物語も5でも良いくらいなのですが、自分の中で物語だけは簡単に星5は出さないようにと決めているため4.5にしました。
ついでに余談ですが軽く死ねるってよりもいが発祥だったんですね。言葉だけ知ってたのであとから知ってびっくりしました。
ハナヤマタとよりもいでいしづかあつこ監督の作品をもっと観てみたいと思うようになりました。近いうちにノーゲームノーライフも観てみようと思ってますし、今年公開のグッバイ、ドン・グリーズ!も観に行こうと思ってます。
正直自分の語彙力では伝えきれませんが色々なものが詰まった傑作です。万人受けする内容だと思いますし、色んな人に観て貰いたい作品です。