ペン太郎 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
なぜか最後だけが腑に落ちない。
1〜8話までの学園ものの展開は正直タイムスリップで昔の後悔を晴らすという面でも爽快感があったし、キョウヤくんの元の現実世界での積み重ねで打開していく、チートではない実力で戦っている姿には目を引くものがあった。
9話以降{netabare}のストーリー展開では10年後にタイムリープして自分のやってきたことが結果的にはプレミア世代を潰してしまっていることになっているのだが、それでも自分を信じて戦い直したのは、あぁ主人公ゲーやん、と思ってしまった。それもカワセガワさんのあの神セリフがあったからなのだろうけど、これは正直カワセガワさん好きになるやろ普通と思った。
まあなんだかんだで10年前に戻って、プレミア世代の3人をどうにか成長を促すために放置プレイをするのだけれど、そこに関しては自分を客観視してあまり手を加えないようにすることで3人の成長を促進させるみたいな手法を取るのだけれど、そこだけは今までの主人公の軸とはブレている気がして、今までならなりふり構わず全ての事象に首突っ込んで、おせっかいしてみたいなアプローチをしていたのに、今回は自分で考えて、みたいな自主性を持たせる方針に変わっていて、そこがタイムリープで学んだことなのかと、本当にお前はそれでいいのかと、少し思ってしまった。最後まで全員に寄り添って、自己完結せずに一緒に考えてあげても良かったのではないかと思った。
あと、最後にもう一つだけ文句、絶対カワセガワさん一択しかないだろキョウヤ!!!!
まあ、結構文句を書いてしまいましたが、ぼく個人的にはこの話は爽快感もあったし、何が起こるかわからないストーリー展開で結構楽しませてもらいました。
あと、主人公のなんでも自分で抱え込んでところが僕個人にとても似ていて、11話のカワセガワさんの「それでみんなの未来まで責任を取るとか、そこまで背負うことなんでないじゃないの!!」というセリフが僕の心にダイレクトに刺さって、アニメで泣くことなんてほとんどないのに、普通に泣いてしまいました。
本当に自分が今、何をやりたいのか、何に向かって歩き出せばいいのかを考えさせられるアニメでした。
{/netabare}