ウェスタンガール さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
オーディエンス
アニメでなければ表現できない作品だ。
『けいおん』と共に、アニメーション作品に翻訳され、さらに光り輝く作品となった稀有な存在であると言っても言い過ぎではない。
光と音の総体、楽器と奏者、シンフォニーが語りかけて来るのだ。
我々は、彼らの言葉を、青春の煌めきと共に「読むように聞く」のだ。
音楽が大衆化されたときに“聞く主体”であるオーディエンスが生まれたと言われる。
作曲家や演奏者が表現する音楽と言う作品を鑑賞する主体である。
そしてそれは今日の、小さい頃のお稽古ごとやクラブ活動などを足掛かりに、双方向的で能動的な姿に変貌してきた訳だ。
青春の日々を追体験するも良し、憧れと共にファンタジーとして観るも良し。
オーディエンスとしての作法はそれぞれであって良い。