ひろたん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あのさ、いまからすごいこといっていい?…これも青春なんだよ。
自分たちで4歳児の知能レベルと同じ偏差値しかないと揶揄する女子高。
トイレットペーパーをしっぽみたいに垂らしながらトイレから出てくる。
自分のことを「中の下」と"過大"評価してみたりもする。
駄目だこいつ、早くなんとかしないとと思う連中がわんさか出てくる。
そして、連続するつかみどころのないギャグについつい笑ってしまう。
仲間と南極を目指すわけでも、部活で全国を目指すわけでもない。
自分たちの主張のため、学校や大人に抗うわけでもない。
甘酸っぱい恋愛もなければ、運命的な出会いもない。
彼女たちは、ただただ毎日を浪費していくだけ。
「あのさ、いまからすごいこといっていい?」で始まるいつもと変わらない会話。
放課後には、仲間と買い食いし、ファミレスで駄弁る。
休み時間には、お菓子食べたり、趣味に没頭する。
家では、腹を出して惰眠をむさぼる。
それでもやはり女子高生、胸の大きさやおしゃれは気になる。
一見、青春を無駄にしているようで、実は、これも青春なんだと気づかされる作品。
だって、彼女たちのやっていることって、結局、この時にしかできないことだから。
大人になって振り返った時、何もしてこなかったことに気づく青春。
でも、そこには仲間がいた。
実は、それだけで充分青春なんだと思う。
そして、そんな女子高生たちが実は日本の原動力だったりする。
ブームやムーブメントを巻き起こすのはいつの時代も女子高生。
モラトリアムに守られているからこそ起こせる現象。
女子高生の無駄づかいは、侮れない・・・。