ヘンゼル さんの感想・評価
2.7
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
チープ&ご都合主義要素をいかに楽しむかが求められるアニメ
このアニメはストーリーが面白いというより、キャラ同士の掛け合いや、「なんでこんなに上手くいってしまうんだろう」という、所謂なろうの伝統、悪習とも捉えられるご都合主義を楽しむものだと感じました。
ですが、アニメの中に安さがどうしても悪目立ちしているので、そう感じた部分について下記に述べたく思います。
その部分としてまず始めに、アニメに使われるシーンをそのままOPとEDに編集したものを使っているため、期待値が見始めてからものの5分程度で下がります。
そして2つ目に、このアニメの最大の見所である他国間と戦争のシーンですが、兵士をチェスのコマのようなものにみたて、それをCGで動かすシーンが1話、そして2話を通して、多用されます。
それが何分もあるものですから、CGを多用してコストを削減してやろうという制作側の魂胆が透けて、アニメに私は集中できなくなりましたね。
また、全体的にアニメとして作画が少し不安定な気もします。「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」ぐらいの作画でしょうか。分からない人がいたらすいません。すなわち、中の中から、中の下ぐらいの作画レベルということです。
もちろん、売国しようと企んでいる弱小国家の王子が、天才的頭脳を使って、政治を動かしていくというストーリーは目を見張る魅力がありますし、アニメの演出のチープさが、このアニメのギャグ要素を引き立てている部分もあります。
ですが、最初に述べさせて頂いた通り、なんでも上手くいってしまうご都合主義な物語が嫌いな方は、このアニメを見るのはお勧めしません。
逆にそういった要素もまた楽しめる方には、アニメのチープさを除けば面白いと思える作品だと思います。
以上により私のこのアニメの点数として星3とさせて頂きます。