カミタマン さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「神は細部に宿る」
2022/01/20 投稿
背景がすごくいいです。わたせせいぞうや永井博のような鮮やかな色彩と雰囲気。この世界観はたまらないです。
キャラクターも絵としても動きとしても言動もたいへん魅力的です。とくにコゼット。それと運命がだんだんと人間ぽくなっていくところも良かったです。
絵や主要キャラクターはたいへん魅力的な本作でしたが,色々評価を下げる残念な点も結構あったように感じました。
率直に言えば全体的に厨二臭が強めと言うか,なんと言うか・・・
まずは・・・すいません・・・タイトルが分からないのです^^;
taktは朝雛タクトまたは指揮棒。
Destinyは運命,ベートーベン交響曲第5番というよりはむしろ,大文字で始まっているので「運命ちゃん」か?(曲名でも小文字で始まったら違和感があるか・・・^^;)
では,op.(オーパス)ってなんだろう?最後まで語られなかったので調べてみた。
「作品番号」だそうで,ベートーベン交響曲第5番はop.67だそうだ。
結局,つなげてみても意味がよく分からない?というか使い方が変?op.だったらDestinyじゃなく67では?たぶんだけど・・・
非常にわかりにくいし読み方も普通は分からない,カッコイイし使いたいから使ってみた的な厨二病全開タイトルのように感じます。
良くあるすごく長いタイトルの方が言いにくいけど理解できる分まだましかも?
音楽が禁止されている理由もなんかよく分かりませんでした。音楽が禁止されている世界って設定がクール!的な理由のように・・・
登場するムジカートの名前も「運命」「巨人」「ヴァルキリー」「天国」「地獄」など厨二心をくすぐるネーミングでした。むしろ「田園」「エロイカ」「木星」なども登場してカオスな感じにしてほしかったw
あとは結局最後まで全くあるいはハッキリ説明されない設定も多く消化不良感が残りました。
・ムジカートの独特なメイクや(衣装も?)ってなんなのか?
・コンダクターとムジカートの関係も説得力に欠けます。ムジカートが自律的に行動しているのでコンダクターの存在意義が全く感じられませんでした。
・何故戦闘になるとタクトの右腕がなくなるのか?
・タクトの赤い痣のようなものはなんなのか?この二つはタクトと運命が相互に依存している的な説明はされたけど納得はできないような説明はありましたが・・・
「神は細部に宿る」というと言う言葉もあります。作画面では十分以上に細部を詰めていたと思うので,もったいなかったと思います。
あ!あと一つw
ラスベガスでトウモロコシ畑は無理でしょうw砂漠気候ですから(笑)