「からかい上手の高木さん(TVアニメ動画)」

総合得点
86.9
感想・評価
1100
棚に入れた
5029
ランキング
181
★★★★☆ 3.8 (1100)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

からかいは、高木さんが成長の違いを埋めようと努力しているということか…

 高木さんを見直しているところで、1期が一番最後になってしまいました。22年1月ではバカップルのイチャイチャを見る話のようなレビューをしていました。24年1月に再レビューです。

 今回見直して、1期は高木さんのクレバーなところが目立っていたので必ずしも聖女ではなく小悪魔属性として見ればいいのかな?などとも思いました。

 高木さんの内面描写は10話くらいまでほとんど出てきませんが、最後のほうで高木さんの側の内面が僅かですが結構分かりやすく表現されたところで、なるほど成長の違いで恋愛モードにならない西方と少し成長が早い高木さんの気持ちのすれ違いのストーリーだったのか、と。

 からかいが、つまり高木さんからのアプローチなのはわかるんですけど、ちょっとあざとすぎて、女性性を全面に出したちょっと意地悪ないたずらに見えなくはないですが、そっちは西方から見た主観であって、そこがすれ違いと言うことだと思います。
 
 最終回のカットで消しゴムネタバレとかありましたので、1期だけでもその辺が読み取れるようになっていたんですね。

 2期・3期・劇場版と先に見てから1期を見ると結構高木さんの当たりがきつい気もしますが、高木さん自身も恐らく裏ではいろいろ悩んだり喜んだりしているんだろうなあ、というのが分かります。

 で、小豆島というコミュニティでの牧歌的な生活の中での、思春期前で性欲もまだまだ未発達な頃の中学校生活。場所的にも時間的にもノスタルジーを強く感じる舞台だったのも良かったと思います。

 背景美術というより風景が2期以降よりも絵画っぽくて、なかなかいい味でした。作画水準は2期以降の方がいいですが、1期の段階でかなりのレベルだったと思います。

 ということで… 3期や映画は結果が分かり切っていて、しかもエモい分、ノスタルジー臭が強いですが、むしろ1期はしっかりラブコメです。西方側あるいはメタ的に見るよりも、高木さんに感情移入するとしっかりラブコメになるということですね。

 女性からするとなんで今更そんなことかもしれませんが、男はどうしても西方に乗っかってしまいます。

 評価4.1を4.6に修正しました。




初回レビュー

キャラデザが秀逸。アニメの出来も素晴らしい。内容は…悶えるしかありません。

{netabare} 以前単行本1巻を読んだときに高木さんのビッチっぽさとかキャラデザ…というか絵柄の魅力の無さで断念。アニメも見てませんでした。3期まできたのでチェックしました。

 絵柄変わってますね。確認したら2巻~4巻で高木さんの目尻の位置がどんどん下がって…というか睫毛が目の上部の線だったのが、丸くなってサイドまで来ています。そのせいで垂れ目になっています。瞳の内部の書き込みも単純ながら表情がでてきていました。
 髪型も単なるロングヘアからちょっと逆壺型になって髪がまとまっている感じですね。中学生らしさが増しています。
(なお、10巻くらいまでくると頭が大きくなって頭身が下がっているのでしょうか。子供っぽくなりすぎかなあ。まあ、原作者は表情を描きたいんでしょうね)
 
 アニメです。そのキャラデザが良くなった多分5,6巻以降の高木さんに準拠した感じですね。髪の色はもっと濃いですね。
 で、このキャラデザ、すごいですね。単純な線なんですけどキャラの書き分けが出来きて個性があります。だから髪の色は黒と茶ですが魅力的です。奇抜な髪型も色も必要ありません。人物が立体的に見えます。
 高木さん、引きの画のときの目は単純なんですけど、寄ると睫毛とか瞳の書き込みがちゃんとしてあります。なんといっても可愛いです。

 原作の特に5巻以降の人物の表情や身体の動き、構図なんかを見ると相当画力がある人だと思いますが、アニメのキャラデザ、作画はその上を行っている気がします。もちろん、もともとの原作のキャラデザが立体で動かせるレベルの高いものだったからだと思いますが。

 あと、声優さんの抑えた演技ですよね。これは監督の指導なんでしょうか。非常に効果的ですね。声質も癒されますし。

 ということで、アニメーションに関しては、キャラデザが素晴らしい他、人物の作画はもちろん、背景も丁寧で美しいです。演出で寄りと引きを効果的に使って内面を良く表しています。

 そして12話ですね。あまり内面を見せない淡々とした高木さんがベットの上で手紙を見て足をバタバタするシーンがありました。あからさまに好き合ってる2人ですが、西片のモノローグばかりで、高木さんはモノローグが無く感情を表に出していませんでした。で、ここでデレる高木さんを出す。これがカタルシスでしょう。この構成がすごいですね。


 でストーリーは、まあリア充爆ぜろ、死んでしまえ…という感じでしょうか。中学生…甘酸っぱすぎでしょう。バカップルですよね。もうずっと悶えながら見ざるを得ません。彼氏彼女でもこんな濃密に一緒に時間を過ごしません。私は転生したら異世界に行くより西片になりたいです。

 まあ、この手の作品ですので一気見は辛いですね。ランダムで数話ずつみるのが丁度いい感じです。{/netabare}

投稿 : 2024/01/14
閲覧 : 568
サンキュー:

26

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