STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は既読。
話の中心は秦対合従軍の函谷関の戦いで、この頃は秦が強国として他より抜きん出ていたとは
言え、1対5という状況はかなり危機感を感じさせるもの。
戦いの詳細な展開はともかく、戦い自体は実際にあったもので、その結果も分かっては
いるのだが、それでもハラハラしてしまう。
キャラに関しては、秦側は総力戦と言うことで、これまでの将軍たち総登場といった
オールスター的ラインナップが楽しい。
一方の合従軍は新顔が多いが、これが濃いメンツが多く、強いことは強いのだが、なんか
キワモノイロモノ的雰囲気が強い。
戦いの焦点は、後半においては蕞を舞台にした嬴政、信対李牧の様相を呈してくるが、
これまで英傑たちの活躍が戦いの行方を左右することが多かった中、ここでは蕞の民衆の働きが
大きかったのが印象的。
そして、最後に楊 端和率いる山の民が登場するが、初期に登場して以来ご無沙汰だった
勢力だけにすっかり忘れていた。
作中でも、全てに抜かりない李牧の頭になかったという点では似たようなものか。
この戦いではこれまで全て思惑通りに事を進めていた感のあった完璧超人的キャラの李牧に
土を付けたという点がかなり大きかったように思える。
合従軍自体、李牧に対する信用から成立したように思えるわけで、李牧というキャラが
頂点からの下降していくきっかけとなった戦いと言えそう。
個人的には欠点の見えないこれまでより、敗北が決まったことによる素の顔が出てきてからの
李牧の方が人間的には面白みが増したように思える。
2022/01/17