タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バ美肉おじさんならぬファ美肉おじさんはダークホースだった。
詳細は公式サイトでも見てください。
Cygames『サイコミ』に連載中の津留崎優さん原作コミックのアニメ化作品です。
正直、このタイトルと設定でスルーしようかと思っていたのですが、調べてみると制作会社に目が止まりました。
OLM Team Yoshioka
昨年、異論がないであろう年間覇権アニメ候補の筆頭、「オッドタクシー」の制作協力として入っていた会社です。
「オッドタクシー」はP.I.C.Sが元請けのようですが、アニメ制作会社ではなく、CMやMV制作などを手がける会社。つまり、アニメの演出など大きなウエイトをOLM Team Yoshiokaが占めていたことが予想できます。
そんなOLM Team Yoshiokaが手がけるアニメということで、これはチェックしておくべきだろうと判断、初回を視聴した次第です。
んで、
=====初回視聴後、所感です。
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小学校からの幼馴染だった神宮寺と橘。32歳社会人。学生時代からモテモテだった神宮寺と、どこから見ても普通のモテない橘。そんなふたりが、合コンに参加し、泥酔した橘が「こんなにモテないなら、いっそ超絶美少女に生まれ変わりたい」と口にしたところ、女神が現れて神宮寺もろとも異世界へ転移させられます。
しかも、望み通り、橘は金髪の美少女になっていました。女神は、ふたりに魔王を倒さなければ元に戻さない、そしてお互いを可愛い、カッコいいと思ってしまう呪いをかけて去っていきました。はたして、ふたりの運命やいかに!
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というお話です。
さすがOLM Team Yoshioka。この設定と、ひどいタイトルで、こんな面白い初回を作ってきました笑
これは間違いなく今期のダークホース中のダークホースに躍り出た印象です。
細かく繰り出してくるテンポの良いギャグに、思わずクスッとさせられました。特に橘が神宮寺にドキッとした瞬間、「ドキッじゃねえ!」と「ドキッ」の文字をぶん投げるシーンとか、かなり笑いました。
これは楽しみな作品が始まりましたね。期待できそうです。
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=====第2話視聴後、追記です。
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いやあ、2話でハネましたね。
笑える面白さでいえば、今期1番です。ギャグの作り込み方が巧み。
特に後半の、盗賊のアジトでぶん投げる天丼。ここだけでも笑えるのに、援軍に来た村人までぶん投げるシーンで爆笑しました。
設定的にも、ネタ的にも、もう若い人をターゲットにしてないのも潔いですね。このアニメは、おっさんオタクしか刺さらない。
でも、それでいい。セグメント化は大事です。
今期、覇権候補に躍り出たかなという感じです。
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=====第3話視聴後、追記です。
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うん、まだ大丈夫ですね。面白いです。
この作品の面白さは、設定にあるのはもちろんなのですが、ちょいちょいぶっ込んでくる小ボケとか、台詞回しが面白いんですよね。
安定飛行に入った感じがしますね。新キャラのエルフの族長も、これまた面白いキャラでGOOD!
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=====最終話視聴後、感想です。
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結論から言えば、覇権には一歩届かなかった佳作といったところでしょうか。
終始テンポのいいおじさん2人の掛け合いは面白かったです。サブキャラも、入れ替わり立ち替わりツッコミしたり、ボケたり。いいアクセントでした。
ただ、締めの2話で橘がロボに乗って暴れるくだりは、少し冗長でしたかね。そして、橘を褒める神宮寺のくだりも、長い長い。
けっこう、くどいんですよね、全体的に。
おじさん同士のラブコメだけあって、あぶらマシマシ。でも、見た目はギザギザ歯でも可愛いし、しゃくれながらアテレコしたのかなというM•A•Oさんの演技も良かったですね。
数打っても、かすりもしない「なろう」異世界モノたちよりは遥かに面白かったことは間違いないです。
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