シャベール大佐 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
突っ込みどころは多々あるけれど、物語自体は意外とオーソドックスな美少女スポーツアニメ
アイスホッケーを題材にした、美少女スポーツアニメ。全12話。
栃木県日光市が舞台。物語は、軽い気持ちで地元のアイスホッケーチームの体験教室に参加した少女たちが、アイスホッケーの魅力にはまり、本格的に競技を始めることになる、みたいな流れ。予備知識ゼロで観た第1話が、冒頭いきなり、ワールドカップで勝利してアイドル風のライブパフォーマンス、という荒唐無稽なシーンから始まったときには、「なんじゃこりゃ?」とちょっとびっくりしましたが、その後も観続けていくと、物語自体は意外とオーソドックスなスポーツものだったという印象。1クールでサクッと完結するので、尺的にそれほど複雑なドラマにはなりませんが、まあまあ定番というか王道というか、そんな感じの内容で普通に面白かったです。初心者たちの上達スピードだとか、空気のようなチームの先輩たちだとか、いろいろ突っ込みどころはありますが、そのあたりをリアルに描いていたら話はなかなか進まないでしょうし、まあこれはこれで良かったんじゃないでしょうか。また、アイドル要素については、あくまでウマ娘におけるウイニングライブみたいな位置付けで、ストーリー的にはそれほど重要ではないので、あまり気にする必要はないと思います。
作画は綺麗。作品終盤の試合のシーンもなかなか迫力がありました。キャラは、選手たちは全体的に爽やかで好感が持てますが、それぞれの個性はややテンプレ的だったかも。むしろ、個人的にいちばん好きだったのは小松未可子が演じていた松永羊子監督で、能力的にはなかなか有能なのに、ちょっとお馬鹿なところがあって、とても楽しいキャラでした。音楽は、OP曲が良かったです。
最後まで観終わって、全体的に明るくフレッシュな作風で、好き嫌いでいうと割と好きな作品でした。設定は一見するとふざけているように感じるかもしれませんが、ホッケーの描写などは、いうほど不真面目な内容ではなかったと思います。