「時光代理人 LINK CLICK(TVアニメ動画)」

総合得点
70.8
感想・評価
151
棚に入れた
508
ランキング
1481
★★★★☆ 3.6 (151)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

何かが決定的に足りない…

詳細は略。

制作は中国の瀾映画。まあ、簡単にいえば中国のbilibiliで配信されたWebアニメです。

日本語吹き替えキャストは豊永利行さん、櫻井孝宏さん、古賀葵さんという豪華キャスティングでお届けしますよ。

街の片隅で営業している時光写真館。その写真館を経営するトキ(程小時)とヒカル(陸光)の2人が、リン(喬苓)を通して顧客から舞い込む依頼をこなすというもの。

依頼は、写真に入り込んで撮影者の意識を乗っ取るトキの能力と、その写真が撮影された前後12時間の出来事が把握できるヒカルの能力を組み合わせて行われます。

で、

=====初回視聴後、所感です。
{netabare}
ソシャゲ開発会社の財務データを入手せよというのが今回の依頼。

その会社のCFOの秘書的なエマという女性がSNSにアップした春巻の写真を元に、エマの意識を乗っ取り、CFOのPCから財務データを盗み取りましたというお話です。

まず、BGMがうるせえ。シーンに合わないピアノのドラマチックな音楽で気が散って、ストーリーが入ってきません。

CFOとのやり取りも、なんかコミカルにやってるようですが、アホらしいというか、なんというか…

昔の中国映画っぽい喜劇の作りなんですよね。「Mr.BOO! アヒルの警備保障」あたりを思い出させますね。

ベタな親元を離れた女の子が、年老いた両親の優しさに気づいて…というような感動モノを見せたい感じですが、いかんせんノリがこんな感じなので、特に何の感情も湧かず…

そうかといって、依頼を遂行したところで、なにかカタルシスを得られたかというと、そういうわけでもなく。CFOの股間にお茶をぶちまけて、それを拭いていたら奥さんが怒鳴り込んできて、ビンタを食らいながらPCを覗き見て任務完了。そこまで何の伏線もなかったパツキン女性が目配せをして、CFOと一緒に逮捕ーって、なんですかこれ?

で、自分に戻ったエマが春巻を置いて行った年老いた両親を追いかけて駅に駆けて行き、男とぶつかったと思ったらニュースで川に身投げしたと報じられたところで続く次週。

うーーーーーーーーーん…
なんとも評価の難しい作品ですね。

日本製だから、中国製だからって評価を変えるつもりは毛頭ありません。面白ければ高く評価しますし、つまらなければ酷評します。そして、日本の土俵で戦う以上、これまでの評価基準で評価します。

その上で、初回はそれほど面白いとは思えませんでした。ただ、箸にも棒にもかからないレベル(「一人之下」や「異常生物見聞録」みたいな話にならない作品とかね)ではないので、3話までは様子見しますね。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
中国内でラーメン店舗をチェーン展開する共同経営者の女子2人。
ひとりは、いわゆる営業戦略を立てる事業家タイプ、もうひとりは職人気質の実務畑の現場タイプ。大学生時代からの親友同士で、気がつけば大手ラーメンチェーン企業になっていました。

そんなとき、ふたりは仲違いをして、職人気質の女性は秘伝のレシピを持って去ってしまいました。事業家タイプの女性は慌ててレシピを取り返したいと時光写真館に依頼をしてきますよ。

さて、ふたりは無事にレシピを取り戻すことができるのでしょうか。
{/netabare}
というお話です。

あ、これって1話完結だったんですね。じゃあ、前回の女性は川に落とされて死んでしまって、それっきりか。うーん…

で、今回のお話なんですが、おそらくは感動的な話なのでしょう。レシピの秘密は、実はふたりの大切な思い出でした。それに気づいた事業家タイプの女性が、田舎でひっそりとラーメン屋をやっている職人気質の女性を訪ね、抱き合って終了って感じです。

でも、1話完結の弊害ですかね。とにかく展開がダイジェスト。伏線もなければ余韻もない。渡されたたくさんの写真を元に、次から次へとダイブ。でも、あれもダメ、これもダメって感じで最後の写真で田舎行きの切符の残りで気づきましたよという。

若い人には、あの切符が何か知らない人も多いのでしょうね。つい最近までは日本でも電車に乗るのに切符が必要で、改札で駅員さんが鋏を入れる方式だったんですよ。
で、行き先が無人駅だった場合、うまくすれば切符を出さずに改札から出ることができたので、ああやって手元に使用済みの切符が残るんですね。

まあ、その描写があったから話に深みが出たかというと、そういうわけでもないんですけどね。

もったいない回だったかなという印象。
もっと尺があって、いろいろな描写を丁寧にやっていれば、もっと感動できた気がしますね。未来に希望を持って何か始めようとした青春時代の友情が、いつしか離れていってしまうといったストーリーは王道ではありますが、ちゃんと感動できるはずなので。

1話もそうでしたが、何かひとつ歯車が噛み合えば、けっこう悪くない作品になるのになあという気持ちで観ています。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
なんと、3分近くも1話と2話の振り返りをやりました。
いったい、何を考えて…

で、最後まで観て分かりました。
あー、バスケの試合の残り数秒、3ポイントシュートが決まるかどうかの場面で次週に引っ張るための、尺調整だったんだなと。

そのせいか、本編の内容が薄い。というか、バスケの試合しかやってないんだもん。バスケアニメを観ているつもりはないのですが…
で、バスケアニメなら「スラダン」の足元にも及びませんよ。

なんかねえ、何かが決定的に足りないなっていうのが、この作品に対する評価です。それがストーリーの練り込みなのか、作画なのか、演出なのか…

あるいは、全部なのかもしれないです。全編通して、薄暗い画面というのも、なにか陰鬱とさせる感じですし。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、まさか前回観たばかりの内容を、冒頭で4分近く振り返られるとは思いもしませんでした…
そして、さらにOP明けにも前回のシーンを見せてきます。

で、ストーリーは、伝えることがあるという任務をキャプテンと、初恋相手のキャプテンの妹、家に帰ってから母親にと、3名に伝えましたよ。

サイレントでな!

いや、何かの狙いがある(来週の最後に、依頼主の手紙でも見せるんでしょ)のは分かるけど、3回も繰り返させると、ちょっとね。

でまあ、その写真にダイブした年に大きな地震があって、その人たちは亡くなるということが分かり、愕然とするトキ。そして、自転車に乗って飛び出すもののヒカルに止められたところで続く次週。

ただただ、思わせぶりなことをされた回でした。

うーん、何ていうんでしょうね…
今期の「なろう勢」が酷すぎるせいで目立たないものの、これもけっこう…うん…
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
感動回…なのでしょうけどね…

なんでしょ。これ、たとえば東日本大震災のことを交えた日本製のアニメだったとしたら、こんな雑に震災のことをテーマにするなんて不謹慎だという不謹慎厨が大量発生したと思うんですよね。

それぐらい、なんというか…

というか、何をやったところで結果は変わらないんなら、前々回のバスケの試合いらねーじゃん。

なんか手放しに評価できないんですよね。あ、別に中国製だからじゃないですよ。逆に、どこ製でも日本のテレビで放送される以上、同じ土俵で評価しようと思っています。

だからこそ、作画も含めて、いろいろと足りていないという評価なのです。

こういう題材、尺、設定などなどがあるなら、もっと面白くできたはず。もったいないなあというのが、このエピソードの感想です。

さてさて、時光代理人を開店休業にした矢先に訪れた刑事。次のエピソードはどうでしょうね。
{/netabare}
=====第6話番外編視聴後、追記です。
{netabare}
いったい何が番外編なのか…

ていうか、そんな馬鹿な話がありますか。
小さい頃に守ってもらった女の子を好きだと言ったら、私を娶りにきてだって。んで、毎年長い階段を登って、女の子の父親(格闘家?)と手合わせするんだって。で、毎年負けるって。

ねえ、最初に「オウヤン、結婚の申し込みに来た」って叫んだら、なぜ女の子は爆笑したの?

女の子の母親は、何か恥ずかしがるようなこと(冗談とか?)言ってたのに、爆笑した娘に「あんた、よく笑ってられるねえ」って、どういう意味?

文化が違うなぁというのを実感しましたね、ここは。

んで、毎年毎年、爺さんになるまで階段を登り続け、手合わせするという。そんな馬鹿な…
オウヤンだって、おばあさんよ、もう。

で、なんでまた今回に限って「私の負けだ」なの?お父さんや…

しかも、なんでEDを2曲も???

まるっきり意味がわからない回。そして、面白くもなんともない…
しかも、どこが番外編なんだかもわからない…
{/netabare}
=====7、8話視聴後、追記です。
{netabare}
3年前に子供が誘拐され、手がかりがつかめないタピオカ店夫婦。その夫からの依頼という2話完結ストーリーです。

いやあ、これも文化の違いなのかなという印象です。

まあ、誘拐犯との対峙まで、すったもんだありましたが、いきなりドウドウに憑依したトキが、クンフーの師匠に習った必殺拳(単なるスクリューアッパーなんですけどね)を繰り出します。いや、ここまで、そんなクンフーの師匠に教わったなんて話でてきました?というのは、さておいて…

「お前は誰だ」
「俺はお前のご先祖様だ。悪事をやめないと安寧の死は迎えられないぞ」
「ひいい、ご先祖様ご先祖様」
(みたいなやり取り)
で、一件落着。

いや、なんだこの茶番…

これまで、何人もの子供を攫って売りさばいてきた誘拐犯が、そんなことで改心します?ていうか、ただでさえ2話で終わらせるのに尺が足りなさ気味なのに、身分証を盗み見るくだりが長いのなんの…

でまあ、不審がる刑事から「なぜ、防犯カメラにお前が写っていたんだ」からの、重大事件の資料として1話に出てきた川に身投げして昇天した女の子の写真が出てきたよというところで、待て次週と。

と思ったら、あの写真の子はトキ、ヒカル、リンと大学時代を共に過ごした女友達のようですね(公式サイト確認)。いや、わからんて。キャラの描き分けよ…。あ、そっか。今回、3年前にリンと一緒にいた子か。

えらく評価の高い作品なんですが、それって「中国アニメの中ではダントツに出来がいい」ということなのでしょうか。申し訳ないのですが、日本で放送中の冬アニメ全体から見れば、中の下といったポジションではないかと(下の上かな)。

タイムリープ的な要素も、ちょいちょい「えっ?」となります。例えば今回で言えば、ドウドウにダイブしたトキが誘拐犯に手を引かれている時、リンとシェー・シャンシャン?とすれ違うわけですが、その後にリンたちは前回ダイブしてきたトキと遭遇しているんですね。なんでダイブしたトキが複数存在しているの?

とまあ、パラレルの整理ができていない感じがします。脚本、作画いずれも高い水準にはない作品というのが、ここまで観てきた僕の評価です。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
シェー・シャンシャンの過去にさかのぼり、董易の言葉を聞くという依頼です。

初めて、面白そうと思えるエピソードが来ました。

シャンシャンの依頼と、刑事が持ちかけた連続殺人犯が絡んでくるという展開。なかなか悪くなさそうな印象です。
まあ、もちろん次回の展開次第ではありますが、期待できそうです。

別に、YouTube動画で中国の方から非難のコメントを貰ったから忖度したわけではありません。純粋に面白そうなエピソードだと思ったにすぎません。このように、一切、忖度や偏見のない、素直な感想を記しているわけです。
{/netabare}
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
さて、来週、リンに憑依した何者かとの対峙はどうなりますかね。

って、え?
なんか録画したインデックスに「終」って出てるんですけど?
ウソでしょ? まさか、ここで終わりじゃないですよね?

せっかく、やっと面白いエピソードが来たのに、終わらないんですかこれ?

「星合の空」レベルに酷い最終話ですよ。打ち切りなんですか?

いやもう、ちょっと論ずるに値しないです…
{/netabare}

投稿 : 2022/03/29
閲覧 : 606
サンキュー:

4

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