徳寿丸 さんの感想・評価
2.9
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
勿体ないんだよなぁ
原作未読(2022.1)
汚い、クズな、格好悪い、えげつない、最終形の”S.A.O”オマージュ作品とでも表現したらいいのだろうか。アニメとしての評価は低くせざる得ないクオリティなんだけど、個人的には目の付け所はいいと思う。正直、少し続きが気になる作品ではあるんだよね。
本家?”S.A.O”がキリト、アスナ、綺麗事万歳(ごめんなさい 汗)だとすると、こちらは汚物まみれの”S.A.O”であって爽快感も高揚感も悲壮感も感動すらない。嫌悪感だけはてんこ盛りである。それをうまくギャグテイストを盛り込む事によって視聴者側に逃げ場を与えている。その辺はうまいと思うのだがやはり作りとしてはお粗末な仕上がり具合が勿体ない。
ゲームとは娯楽である意味、現実からの逃避という側面はあると思う。そのゲームが現実よりハードだったらそりゃ、クソゲーだろうね。プレイする価値がない。
でも、どうだろう、最近現実社会から逃げ出す為に安易に犯罪を犯し壁の中に逃避する人間が実際増えている。それは壁の中の方が娑婆より楽だと感じるからではないだろうか?人道的な部分もあるが、やはり壁の中は娑婆より厳しいという現実を教え込む必要もあるのではないか?と考えてみたりする(また、脱線したよ 笑)。
この作品の主人公は、このゲームの厳しさを体験し、このゲームクリアの為に現実の生活に変化が起き始めている(歪な逆輸入ではあるが)。そういう辺りも面白いし、何度も言うが、もうちょい制作側に力があればいい評価できたんじゃないかなぁ。
私のツボ:山下さん、高い声出るね