螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
声優アニメだが、アイドルアニメの趣も強いです。出来はそこそこでしょうか。
原作ソシャゲは未プレイ。アイドルモノかと思いきや声優モノ。珍しいジャンルではありますが、声優の演技がキャラ描写にまるで追いついてないのはマイナス点。
特に主人公?が演技下手くそなのに巧いと称賛されるのはこれいかに。レッスンの下りはそのせいでかげきしょうじょの劣化になっていました。声優の演技は前述の主人公筆頭に微妙なのが多いです。さらにはメインキャラクターが15人もいる恐怖。薄いキャラでかつ数も多い。覚えるのは至難の業です。
作画や楽曲は普通。これらも抜きん出て良いとは言い難いです。
総じて悪い点が目立ちました。
良い点
主題歌
アニメとしての体裁は最低限整っている。
キャラが多いなりにグループを分けさせ、それぞれのチームに明確な目標を定めているといった工夫があります。
少なくともセレプロみたいな露骨な不快さは無い。
悪い点
上記の工夫じゃ補えないくらいにキャラが多過ぎ。個性もテンプレだから真面目に覚えようとしないと名前さえ覚えられない可能性が高いです。
作画や演出は平凡。
3話まで観て
ここまで身構えていたけど案外悪くないです。これだから切らずに観てみるのは楽しかったりします。1話の印象は悪かったのですが、3話以降評価好転しました。無駄なギスギス要素が無いのが大きいのでしょうね。ギスギス要素が無くてもきっちりシリアス展開してくれるので、不快感無く観られています。展開は意外と丁寧で、現状それぞれのグループを丁寧に取り上げています。まさかのダークホースかもしれませんね。
最新話まで観ました。
ちょっとキャラに個性無さ過ぎて未だに誰が誰だか分かり難い。名前さえ覚えられない始末。これはろくに調べないわたしが悪いですが。
話自体は手堅い感じですかね。それなりに苦労話みたいなのも描いていますし、それぞれのキャラクターの悩みやトラウマにもある程度触れている。VRなどの先進技術を題材に取り入れている話もあります。
悪く言うとありきたりではあります。
盛り上がりには乏しいし、ここまで来ても基本はずるずると話を消化しているだけですね。
人にもよりますが、メインに据えて真剣に見るよりはサブで流し見くらいが丁度いいと思います。
最後まで観て
質の良い話と悪い話が両方あります。一番酷いのは天童悠希が家のゴタゴタで悩む21話ですね。九条柚葉が良かれと思ってくれた茶葉を悠希が捨てるのがまあ酷い。いくら悩んでいるとはいえ、頑なにコソコソ悩みを隠して構ってオーラを出した挙句誰から見てもあんなクズいことしたらもっと拗れるに決まってます。現にそんな展開になりましたし。しかもある意味盛り上げといて父親とのコミュニケーション不足が原因とかいうオチもなかなか香ばしかった。あんなんじゃカタルシス足りないですよ。次点で積み重ねほぼ0の22話のライブ回ですかね。曲はまあそれなりなので完全に酷いかと言われたらそこまでではないですが。
また、前半の産廃回、ラジオ回も薄い話が多めです。それらは第二クールから盛り上がりを見せたので改善はされました。
質の良い話は声優業に取り組むブルームボール編全般ですかね。エールブルーの声優ほぼ全員出演はリアリティを重視した場合明らかにおかしい展開なんですが、そこに目を瞑れば展開は王道で親しみやすいです。ただ、声優の演技にはあまり期待しない方が良いですね。
このアニメの欠点は下手にアイドル要素を入れた結果、中途半端なアイドルものになったところととにかく登場人物が多いところですね。キャラクターは見ているうちにしっかりと味がしてくるのですが、とにかく人数が多いので慣れるまでがしんどいです。
正直ラブライブとかよりキャラの魅力が薄いのでしっかりとキャラについて調べないでぼーっと見ているだけだとマジで印象に残らないアニメになる可能性があります。
アイドルアニメ路線もこの作品に限っていえばあまり声優業に結び付いているように描かれてはいないのでここまで薄くなるなら必要性はあまり無いですね。
重い展開が少ないので、気軽に見られるのは長所です。アイドルものが嫌いでないなら完走は苦労しませんが、他のアイドルものより優先する程の出来ではないと思います。