螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
イリス万歳
早足過ぎですね。1話で原作1巻分を詰め込んだそうで、1クールで1巻分やった86とは対照的。話自体分かりやすいため弊害は少ないものの、キンクリ展開に何を見せられているのか自問してしまいました。やっていることは魔法科高校の劣等生や魔王学院の不適合者に近いですが、それらと違ってスカしているだけの主人公や空気なヒロインに魅力が無いのがキツい。設定も露骨な周りsage、主人公ageなので陳腐。世界観も特に面白味は無いです。
アノス様みたいにはなれないだろうなと確信しています。
2話
ざっと話に触れると超劣化ダンまち&超劣化お兄様。悪い点が多過ぎます。
魔族の脅威をみんなが知りました。魔族討伐の責任者になりました。魔族の戯言のせいで文明衰退しました。かつて自分が作った魔剣買いました。対魔族用の結界の素材集めも兼ねてヒロインたちとダンジョンに潜りました。ソロで主人公がダンジョンボス倒しました。全てが軽い。正直なろう系はつまらないとかそういう次元さえ超えたつまらなさ。
一番ダメなのは主人公のマティアスが鬼滅の炭治郎を凌駕する量の心の声を発しまくり、なおかつ劣等生の司波達也と違ってイキリまくる点。加えて童貞みたいな反応も特に魅力に繋がっていないので気持ち悪いだけでした。いっそのことお兄様みたいに無感情にすればまだましだったものを……。ヒロインズも何かにつけてこんな奴をヨイショするし、今までのなろう系で一番酷いまであるんじゃないですか?
3話
Aパートが2体の強力な魔族との戦闘、Bパートがマティアスの前世である賢者ガイアスが使役していたドラゴンのイリスとの再会シーンです。1、2話よりは流石にマシですがこの話もかなり酷め。最大の問題点は全シーンを通してやはりマティアスの心の声が多過ぎる上、いちいち上から目線なこと。その他描写の拙さを誤魔化すためだろうか、これのせいでいちいち他人を見下してイキっているようにしか見えなくてかなり印象が悪いです。そのせいで2話もそうですが戦闘において主人公を応援する気になれない。これを観てるとマティアスと違って無双はしても他人のやり方を侮辱しない劣等生の司波達也って凄いんだなって思わされます。この段階でクールキャラと嫌味な奴を履き違えてる感が凄まじい。
イリスとの再会は他なろう作品でもよくあるテンプレ展開なので特に言うことは無いです。別に良い展開でもないですけど、変なツッコミどころが無い分このシーンは一番マシですかね。
4話
マティアスがイリスを道具扱いしているのが胸糞悪過ぎる。強いからって味方を見下す尊大な態度なのは他の作品で言う悪役と変わらないのでは……。
マティアスのパートがつまらないのは相変わらずで、魔族を頭悪くしている点が駆け引きなどを成立させない最悪なものにしています。姿が敵に見えなくても普通矢を向けられたら逃げますよね。魔人はバレていないと考えているとはいえ、当たったら居場所がバレるはずなのにそれもしない間抜けとは。しかも魔人を何体も撃破し、遠隔からの監視を見破るほどのマティアスを偽物と断定するのもかなりの無理筋。いくら舐めてかかっていたとしても、一瞬で移動してくるフィジカルあるいは魔法を持っているものと考えるでしょう。
Bパートのイリス合格もツッコミどころが多い。筆記試験がダメで強いとはいえ魔法も扱いきれていない彼女を合格扱いするのは普通に考えて危ないのでは?
とまあ、4話も安定してつまらなかったです。
5話
この話もつまらないですが、わたしはドラゴンのイリスの可愛さに気付いてからキャラ目的なら観られるんじゃないか、という境地に到達しました。回想でマティアスがぶちのめした白髪の子供誰だよ(おそらくカットされた幼少期に出たキャラ)とか、見ただけで分かることをプライドのせいか実行しようともしない第一高校の校長が間抜け過ぎるとか、展開異常にはえーよとか、色々突っ込めますが、イリスが可愛いのでチャラにできそうです。
6話
イリス可愛い……中身はいつもの。5話までよりはマシですかね。ヒロインであるアルマやルリイに華を持たせようとしているのは一応高評価。
最後まで観て
まあすごく悪いってほどでもなかったかな。ハードルを下げれば問題無いレベル。ラストのザリディアス戦はそれなりに苦戦していたし、多少は戦略的に戦っていたのでそこそこ良かったです。
ヒロインであるルリイ、アルマ、イリスの扱いもぞんざいではなかったのは高評価。見た目も中身も可愛かった。
マティアスも慣れればそこまで不快感は無いです。
キャラが可愛いだけでここまで観られるとは……アニメの魔力はすごいです。