「Deep Insanity THE LOST CHILD(ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド)(TVアニメ動画)」

総合得点
59.4
感想・評価
92
棚に入れた
233
ランキング
6272
★★★☆☆ 2.9 (92)
物語
2.7
作画
3.0
声優
3.1
音楽
3.1
キャラ
2.8

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ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「ゲームをする気にさせる」という目標に達していたか否か(正確には課金)

全十二話を視聴しての感想です。
まず、この作品はゲームの販売促進用に作られたという情報を耳にしました。真偽は調べていませんが、世界観の説明用の長いPVのようだと言われると納得します。
チームを小隊と呼んでいますが、これは戦車小隊など四輛程度で一個小隊を作る形ですね。ここでは歩兵なので一般的には分隊にすらならず、班となります。班長じゃ格好がつかないから小隊と命名したと思いました。階級的な都合、つまり小隊長ならば少尉か中尉程度、班長なら伍長程度、という事情もあったのだと思います。こうゆう作為性は好みではありません。
また、五人(六人?)規模なら副小隊長は置かず(まあ、置いてもいいかな)、先任下士官をぜひ置いて欲しかったです。先任下士官がいない有能な小隊長なら、さっさと中隊長に出世してるはずですので(この点は再考の余地があるのですが、時間がありませんw)。副小隊長だと完全に小隊長の部下になります。くどいですが、情報オペレーターも小隊長の仕事なのにキャラに役職を与えるための作為性を感じました。というか,前線で指揮をしない小隊長っていうのが謎です。どっちやねん、って感じです。もう軍隊組織を抜本的に変えたらいいんじゃないのかな。ただ、全体的に見てストーリー的には作為性は必要悪だったと思います。
良い点を挙げるとしたら、班内での役割分担がちゃんとしていた、という点があります。これはキャラ立てが理由でしょうけど、特に前衛と後衛に分けているのは、とても自然に見えます。
ファーストガンダムでシャアが少佐から大佐になったのを見た時に「変だ」と思ったのですが、これは営業サイドからの圧力があったのだと推測しています。なんせ色々な当時の事情は流布していますしね。調べれば山のように出てきます。あえて調べていませんが。
本作もゲームの宣伝と見れば、上記のことは納得がいきます。
ランドルフ症候群については、舞台装置として用意されているに過ぎないと感じました。何かある、という前提で観るしかないですね。あまり明確に論点にされていない気がしますが、見逃しかもしれません。最後のデカいのが病を振りまく大元な感じでしょうか。
終始一個班での作戦対応となったわけですが、軍隊あるいは軍事会社において本件は増援を呼ぶべき重大事案です。組織としての命令、許可については、少し見受けられましたね。ついでに組織全体の概要説明がもう少しほしかったです。全体に流れる緊張感の無さはこうゆう所からも発生するのかもしれません。増援を呼べないなら呼べない理由をきっちり描くべきですが、これも見逃したのかもしれません。うっすらと「君に任せた」的な上官からの命令があったような気もします。
未来から何度も死に戻れるシステムの存在を受け入れたとしたら、戦闘に勝利し続けるのは当然のことです。むしろ小隊長の無能さが引き立ちました。強いけど。兵士向き?
先祖殺しのパラドックスは「無かったこと解釈、振り出しに戻る」で済まされました。実にゲームらしいです。もし何らかの事故のような形でエルシーが死んでいたら、どれだけの影響が世界にあると想定していたのでしょうか。「事故なぞ無い」ならしょうがないですね。
最終回EDで小隊長は出世し、ぱっと見いで、「作品での中隊」を超える規模(七人の半個分隊=班が五つ、作中でいう所の強化された七人小隊が五個小隊)、恐らく最後に表示のあった大隊(南極大隊)の隊長になった? ちょっと大隊にしては規模が中途半端ですが戦時中にはあり得ることです。死んでないのに(いや、何回も死んでますが)、二階級か三階級昇進したようです。階級章のチェックは忘れてましたが、他レビューを見ます。

概ね、ゲームの宣伝としては成功したのではないでしょうか。プレイヤーは新兵?として、この大隊に配属され、謎の過去のある大隊長となんやかんやがあるのでしょう。
ゲームは可能ならば試してみたいと思いました。でも、今は無理です。しても課金はしないと思います。優先順位的に、結局しないことになりそうです。

投稿 : 2022/01/08
閲覧 : 248
サンキュー:

10

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