「バクマン。第2シリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
73.7
感想・評価
813
棚に入れた
4852
ランキング
991
★★★★☆ 3.9 (813)
物語
4.1
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

長所と短所

 原作は未読。
 1期に続き、相変わらず1話の密度が濃い。通常のアニメの2話分が1話に詰まっている
ような印象で、話がサクサク進む。このテンポの良さが小気味いい。

 しかし、これは短所にもなり得る。一つのテーマが1話内で解決してしまうことが多い
ため、テーマの底が浅く見える。
 例えば2話で小豆が写真集を出すかどうかで悩む展開があったが、これもその回で
解決。小豆自体は深刻に悩んだのだろうとは思うが、1話で解決してしまうと見ている
側にはそれほど深刻な悩みには見えなかったりする。単に真城君に甘えたかっただけ
みたいな(笑)。

 1期ではプロを目指すためにがむしゃらに上を目指していたが、プロになった2期では
上を見つつも、今いる位置から落ちないようにしなければならない。その辺の苦労が
主人公の真城と高木を始め、他の漫画家も含めてよく描かれていた。
 絶えず人気順位を気にする展開は、数字という明確なものが出てくるため、スポーツ
もののように身近な目標が判りやすくなる反面、1期で見られた「好きなことに打ち
込む」といったアマチュアリズム的なものが減少した感が強い。
 結局のところ「売れたもん勝ち」みたいな部分が随所に見られたが、まあ仕事になると
そういうもんだよねえ。良くも悪くもすれてきたなあと。
 「人気を得る」ということに対して、問題になるのが「自分のやりたいこと」と
「人気を得るための打算」のバランスの取り方。これは漫画に限らず、創作モノに対して
つきまとう問題なのだと思うけど。
 商業誌である以上、人気を得ることを指針とした作品作りを行うが、それで自分
らしさを無くしすぎてしまうと、自分が作った意味が無くなってしまう。この辺の
難しさが良く描かれていたように思える。

 この作品でどうしても気になるのが、「結局は編集者が正しい」みたいな部分。私的な
ことで恐縮なのですが、個人的に漫画家の知人が何人かいます。その人達の話だと、
現実においては編集者は玉石混合らしく、どうしようもないのもいるみたいだけど、
原作が漫画だから編集者のことを悪く描けないなんだろうなあ。

投稿 : 2012/04/02
閲覧 : 265
サンキュー:

6

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