CiRk さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
受験勉強アニメとは珍しい。
絵画を題材として、東京藝術大学を目指す主人公の話。
{netabare}
絵も全く興味なかったし、そもそも絵や受験勉強で話が作れるのか?と思ってたけど、想像以上に良かった。良かったうえに、話も面白くて退屈もしなかった。
とにかくこの作品は主人公に魅力があって良かった。絵に惹かれて以来、ひたすらに絵に情熱を注いで向き合って行く...。
不良っぽく見えて、精一杯受験勉強に向けて頑張る主人公に共感できてよかった。
他の人に遅れているのではないか?という焦燥や、今やっていることは正しいのか?という懐疑心はリアリティがあった。
受験経験者なら共感できる話なはず。
あと、キャラとしては主人公以外でも主人公の元不良仲間なのかな?の恋ヶ窪もああ見えてしっかりと主人公をサポートしてて好感の持てたキャラだった。恋ヶ窪も恋ヶ窪で主人公の頑張る姿に心を動かされてパティエを目指していたという話がこのアニメで一番感動した。
メインテーマの絵に関しても良かった。素人にも理解できるような作りになっていたし、実際作中で言われることには同意できる。
何より良かったのが、絵から個性を感じ取れたことかな。
キャラの個性が絵や行動に反映されていたのが良かった。
ところでタイトルの意味がよく分からなかったから調べたけど、ピカソの「青の時代(Blue Period)」から来ているらしい。調べたら青背景の男の絵が出てきて、そういやこんな絵あったなと。ピカソが青色系単色で絵をかいてた時代のことを言うらしい。
最初の方で主人公が「ピカソの絵は嫌いだ」と言っていたが、主人公が絵に目覚めて最初に描いた絵が青色で描かれた町だったり、ピカソと共通点があるのか。あの最初のセリフは結構伏線っぽかったしこの先又何かにかかわってくるのか。
OP曲と、EDの映像も良かったです。
{/netabare}