神谷 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
感想!
ソードアートオンライン
ラノベ原作
感想!
これは面白いですよー。
自分がラノベ原作にハマるきっかけになったアニメでもあります。
★この時代性にあった先進的(トランスヒューマニズム的な)な考えを取り入れたアニメ
まずこのゲームの面白いところはゲームの設定にあります。
ゲームの中で死ぬと自分も死んでしまうという設定で、たくさんの人たちがゲームの中に閉じ込められます。
そこの中で恋愛をしたり、バトルをしたりします。
このアニメの悪いところはバトルものとしてみるとイマイチなものの、ファンタジー作品としてみると面白いところです。
この作品では首尾一貫してキリトとアスナの恋愛が描かれており、サブキャラクターを攻略してその子のドラマを見るというギャルゲ的要素が描かれています。
簡単に言うと、サブヒロインを仲良くなって、そのサブキャラのドラマを知る感じでメインストーリーが進行しています。
ドラマの内容は人によっては淡いと言われますが、古典的なファンタジーの内容に現代のゲームで起こりうるドラマを混ぜ込め、ゲームの中でのドラマをアニメ作品で(hackが一番先ですが)早めに描いた作品です。
特にメインストーリーのキリトとアスナの恋愛はよく描写が徹底されて描かれています。
ただ、その先進的なトランスヒューマニズム的な考えのせいで、ゲームをしない人から白目で見られたりします。
この作品の何が面白いかと言われれば、ゲームで起こったアスナとの恋愛が、現実世界に影響を与え、何もなかったキリトがゲームで彼女を手に入れてしまうというヴァーチャル世界を全肯定したようなテーマがオタクに響いたからだと思います。(勝手な考察)
十三話の最後でアスナが死ぬことで、感動が起こり、それを取り戻すまでのストーリーが綺麗で思わず見てしまいます。
私がこの作品で一番気に入っただろうけど、アニメを見ない層からすれば気に入らないだろうなあと思ったシーンがあります。
キリトとアスナが子供のAIを育てるシーン。
これに僕は新しさを感じました。自分もこういう脚本が書いてみたいと思いました、
このAIを育てるシーンは、キリトとアスナはゲームの中で結婚して子供はできないけど、子供を育てることで友情を育むというシナリオです。
私はこのヴァーチャル技術に対する考え方こそが擬似体験ではあるものの新しいと思いました(いわゆるトランスヒューマニズムを見ている感覚)
この作品はまた感動できることもあります。
オタクがゲームで手に入れたもの、つまり恋人を最初にラスボスで奪われ、どうしようもない状況に陥る。
そして奇跡が起こりラスボスを倒してしまうというのは、ご都合主義と批判されることもありますが、そうではありません。
作品というのは脚本術でどうしようもない状況にすると人は泣く傾向にあるとあります。またシュチュエーションの共感度はあのシーン自体にシュチュエーションの共感度があり、キャラクターの好感度もかなり高い。
法則性に当てはめるとソードアートオンラインのラストは泣けるシナリオにあたり、ありきたりであるもの評価するに値します。
この作品がヒットしたのは、他にオンラインゲームを題材した作品がなかったことと、この時代にどんどんスマホが普及していて、ヴァーチャル技術に注目度が集まったからだと思われます。
これが電撃の看板だと言われる理由はこの先進的な考えをいち早くアニメで描いたからだと思われます。
またソードアートオンラインは大学の教材と使われていることもあり、非常に注目されている小説です。
https://ddnavi.com/news/238540/a/
https://www.google.co.jp/amp/s/nlab.itmedia.co.jp/nl/amp/1503/30/news118.html
ということから僕の評価は高めになっております。ただこれはライトノベルなので、漫画らしいライバルがたくさん出てくるというわけではなく、ヒロインのドラマを見ていくという内容になっています。少年向けではありません。