蒼い✨️ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
チート。なろう。中二病。
【概要】
アニメーション制作:SILVER LINK.
2020年7月4日 - 9月26日に放映された全13話のTVアニメ。
原作は、「小説家になろう」に連載していたweb小説を改訂し、
電撃文庫から刊行されている秋によるライトノベル。
原作イラストは、しずまよしのりが担当し、
コミカライズ版はwebサイト『マンガUP!』にて、
漫画家のかやはるかによって連載されていた。
総監督は、大沼心。
監督は、田村正文。
【あらすじ】
神話の時代。人間の国を滅ぼし、精霊の森を焼き払い、神々をも殺し、
暴虐の魔王と恐れられている魔族の男、アノス・ヴォルディゴードがいた。
人と魔族が憎しみで殺し合い、どちらかを根絶しなければ終わらない大戦。
自らも多くの人間を殺しながらも平和を願っていた魔王アノスは、
復讐の連鎖を断ち切るために、魔王城デルゾゲードに、
聖剣に選ばれし勇者カノン。
あらゆる精霊の母である、大精霊レノ。
この世界を生み出した、創造神ミリティア。
の三名を呼び寄せて和睦を持ちかけた。
魔王アノスの提案とは、人間界、魔界、精霊界、神界。
世界を魔力の壁で隔てて四つに分けて、千年の間は通れないようにすること。
千年の間にお互いの恨みは消えているだろうとのいうのがアノスの思惑。
大魔法の発動には三人の協力が必要。そして、壁を作る代償はアノスの生命。
アノスは死ぬつもりはなく、転生して二千年後に次の人生を得る予定を告げた。
そして、術の儀式のさなかに魔王アノスは勇者カノンと、次の人生で会うことがあれば、
そのときには友人になることを誓いあって、アノスは光とともに消えたのだった。
そして、二千年後。
人間の夫婦の間に一人の男の子が生まれた。
その赤子は、「名はアノス。アノス・ヴォルディゴードだ」と自ら名乗り、
両親の目の前で魔法の力で6歳相当まで急成長。
そして転生して一ヶ月後、アノスら一家の家にフクロウが手紙を運んできた。
それは、魔王の血を引く者を教育する学校・魔王学院デルゾゲードからの招待状であり、
アノスが暴虐の魔王の血を引いてる資格者として見つけ出されて認められたこと。
魔王学院には転生した暴虐の魔王を探すという目的もあるのだった。
アノスは再び成長の魔法を使い16歳の姿になると家を抜け出そうとしたのを両親に見つかる。
一家三人で魔王学院デルゾゲードがある魔族の地ディルへイドに引っ越し。
招待されたとはいえ、魔王学院の入学試験に合格しなければならず、
そこで、アノスは魔王としての規格外の力で周囲を驚かせつつ、
この時代の魔法の低レベルさにアノスもまた驚くのだった。
【感想】
アニメーションは100作品あれば100通りの面白さがあればいいわけでして、
自分の理想の作風と違う=駄作というわけでもないのですが、
単純に好みに合わないのは仕方がないことでしょうか?
自分の場合は、この『魔王学院の不適合者』の面白さがよくわからなかったですね。
この作品でやっていることは、最強の主人公が無双するだけ。敵が強大だろうと、
魔法で蘇生や全回復を使い放題で敵のどんな攻撃もなかったことにできる主人公の力が、
圧倒的に強くて余裕綽々の表情で勝つのが分かりきっているわけでして、
何でもありの主人公にできないことは作中では一つも無かったわけですから、
戦闘シーンに緊張感もワクワクもカタルシスもなくて、
どんな敵が出てもすべての展開が消化試合にしか見えなかったわけですよ。
大谷翔平がリトルリーグ相手に三球三振に仕留めたり場外ホームラン打っても面白いですか?
勝負はある程度戦力が拮抗してるからこそ名シーンが生まれるのですよ。
ヒーローの勧善懲悪の変則で強すぎる主人公を半分ネタ気味に楽しむものでしょうけど、
アノスを賛美するために歌うアノス・ファンユニオンの存在など、
単純に主人公を持ち上げるだけの世界に魅力を感じられず、
また、両親キャラですら息子を全肯定してヨイショするだけの、
虚ろな存在でしか無いのが寒々しいですね。
需要があってファンが存在するにせよ、自分の思うアニメの面白さと大幅に異なり、
他の人が面白く感じられる部分が全くツボに入りませんでしたので、
あまり良い評価とは言えない作品でした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。