runa21 さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

やりたいことをやる。それの何が悪い

正直なところ・・・
物語全体としては、可もなく不可もなく。

ただ、この物語のテーマというか、
言いたいことがちょっと面白いなと思いました。

おそらくテーマとしては
「自分のやりたいことを見つける」
かなぁと勝手に解釈しました。

この物語では「加護」というものがあり、
それは自分に戦闘能力や、知恵を授けてくれるが、
加護に引きずられて、
性格や、衝動を抑えられなくなってしまう。

ほとんどの人は、自分の加護にあった職業を選択するけど、
果たしてそれは本当に「自分の望んだこと」なのだろうか？
加護の衝動によって「選ばされたもの」ではないのだろうか？

本当に自分のやりたいことは何だろうか。

そんなことを考えさせてくれる作品だった。


第三者に介入された結果、
「適職」が決められていくけれども、
果たして幸せなのだろうか？

仮にそれが適職であろうがなかろうが、
試行錯誤しながら進むことで
勉強したり、得るものはあるんじゃないかと・・・。


私は、試行錯誤の途中で
「これ、私の天職だわ」と思った職業があったんですけど、
現在はその職業についてないです。
まぁ、逃げ出したというのが正解かもしれないですけど。

「天職」に巡り合うと、
めちゃめちゃ楽しいんですよ。
毎日楽しいし、そのことばかり考えているし、
それでも苦にならないんですよ。

でも、当時やたらと周囲から
「ホームの一番前には立たない方がいいよ」
と言われ続けたんです。

病気になりかけて
初めて我が身を振り返り・・・

毎日終電で帰って、午前３時に就寝、
３時間くらい寝て再び出勤
土日も出勤。
休みは月に二日程度。

こんな生活を送ってたんですよね。
約１年半・・・。
そりゃ体調崩します。

自分では気がつかなかったのですが、
周囲には明らかに「疲れている」私を
心配してくれていたんですね～
電車に飛びこむ、
または、ふらふら落ちると思われていたとは(笑)


ということでこの職場は辞めたんですけど、
これがいい経験になって
「ハードに働いてはだめよね～」
と思うようになりました。

転職すると、
やっぱりこんな働き方をさせられる会社もあり、
過去の経験から体がもたないことを知っているので
再び転職したり・・・

とまぁ、アマゾネスな働き方をしています(笑)
考えるよりも先に即行動なので、
とりあえずやってみて、ダメだったら次やっての繰り返しです。


ただ、いろんな会社で、いろんな職種で
いろんな経験を積んだことは、後悔しておらず、

案外、一つの職種で、一つのことを極めた人って、
柔軟に物事を考えられないというか、
「え？これ知らないの？」
ということがあったりするんですよね～。


一つの会社で一つのことをずっとやり続けるのは、
すごいと思うし、幸せなことだと思う。

なぜなら、会社って簡単につぶれるし、
経営危なくなったら、社員リストラするからね。


でも同時に、「もしも自分が・・・」の可能性を
経験できないってことはかわいそうだとも思う。


このアニメでは、「勇者」の加護を持った妹が、
勇者として戦っていたけれども、
兄であるギデオンが勇者パーティーから抜けたのをきっかけに
自分の生き方を見つめなおしていく。

誰もが「勇者」を望み、活躍を期待されているけれども、
勇者の加護を得ただけで、
「勇者」であらないといけないのだろうか？
別の生き方をしてはいけないのだろうか？


他人の望みのために、自分がそうであろうとする必要はない。
自分がどうありたいかを自分で選ぶことが重要なんじゃないかな。

最終的に勇者である自分を選ぶのもいいし、
選ばなくてもいい。

どちらにしても、
別の生き方ができる選択肢はあった方がいいし、
試行錯誤をしている時間は
決して無駄にはならないと、勝手に思った。