横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
強くなければオプティミストにはなれない
お金で買われ、暗い男の世話をさせられ、妾候補まで出てきたら、普通は落ち込む。
だが、夕月はとんでもなくポジティブ。
不幸だったはずの珠彦が、幸せ者に変わってしまうお話。
いい話ではあるが、大正と言う時代で正当化される内容。
現代なら人身売買は言わずもがな、淫行条例にも引っかかりそう。
これまた時代の影響と言えるが、珠彦の父親の冷血ぶりには、いらっとさせられる。
最後くらいはもう少しダメージがあっても良かった気がする。
まあ、人の不幸を願ってはいけませんね。
同じ日本でありながら、100年くらい前であれば、「家」>「嫁」の時代であった。
家の名を汚すことは許されず、子供を産めない嫁は離縁されても文句は言えない。
時代は変わり、核家族化、少子化、未婚率の上昇が続き、「家」の概念は消滅寸前。
(それでも名家は残る)
しかし、親の貧富、学歴の差は消えることはない。
でも「親ガチャ」なんて、「家」制度に比べれば可愛いものである。
いくらでもひっくり返せるからね。