ミュラー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
純粋なラブストーリー
配信で見ましたが素晴らしかったです。
やっぱり評判の良い映画は裏切りませんね。
生まれつき足が悪く、車いす生活のクミ子。
海や魚が好きで、いつかメキシコに幻の魚を見に行きたい夢を持つ恒夫。
2人の出会いから好きになるまで?を描く。
ジョゼというのはクミ子のことだが、本好きが高じて登場人物の名を名乗っているのだ。
虎は怖いものの象徴。
そして2人を最終的に繋げる魚。んん?魚?
最終的に繋げたのは心の翼じゃないかなあ。
全編ジョゼは車いすに乗っていて、電車乗るのも大変そうな描写があるが、今やバリアフリーの時代。多少の障害なんて関係ないぞ。
{netabare}
一番驚いたのは恒夫が事故にあってしまうシーンだが、歩けなくなるかもという診断を聴いたときは、え?!ふたり仲良く車いす生活?!
とか思ったけど、そんなことは無かったね。
一番のクライマックスシーンは、ジョゼの絵本読み聞かせ。
これは前半に一度失敗しているのが効いているのだ。
そもそもがうまく行くのか?というハラハラ感をベースにしているだけに、
恒夫までが見ているあのシーンは緊張マックスだろう。
そんな中で紡がれる物語は、ジョゼの恒夫に対する想いが詰まっているだけに感動してしまう。
このシーンは号泣ですよね。
このままリハビリ頑張ろう!で終っても良かったかも。
{/netabare}
それにしてもジョゼは分かりやすい。彼女の心情はすべて髪型が表現している。
恒夫は鈍感すぎ。いくら女子に興味無いとはいえ、クミ子には惚れてんだろう?
大阪の名所観光、素晴らしい海の風景、可愛いジョゼの笑顔、それらで構成された、とても清々しい、青春映画でした。
狙っているんだろうけど、クミ子と二ノ宮、二人とも涙をしょっぱいと叫んだ。似たもの同士なんだね。