Bハウス さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
手の込んだ世界感とルーティ無双
なろう作品で物語の中心が
レットとリットのいちゃいちゃシーンなので
低評価のレビューが多いけれど
全話見て思った感想は
「ブルーピリオド」に似たマインドなのになと
序盤の話でこの世界に生きるものは
何らかの加護が与えられており
加護の能力によってつく職業が決まる
二人の少年アルとアデミを通して解説し
加護による衝動で常軌を逸すると言う場面を見せた
これが終盤の伏線になっている
勇者パーティから追放宣告を受け
辺境の町・ゾルタンで薬屋を始めたレット(ギデオン)
そこにかつて共に戦ったロガーヴィアの姫リットが
王位争いから逃れて流れ着いた
二人が再会して平和で穏やかな日々を過ごしている一方で
ギデオンを失った勇者パーティの様子がラストに出てくる
ギデオンの妹・ルーティが勇者として立ち振る舞う中
パーティの足並みは揃わず不穏な空気に
初回からこの構成でクロスオーバーする訳だが
ルーティの顔が常に無表情なのがポイント
中盤に悪魔の加護による暴走事件が起きた
ゾルタン1の冒険者アルベールは
チャンピオンと言う加護に引っ張られ
仲間を裏切り扇動する
だがレットの一振りによって腕を切断
そのまま捕えられてしまう
しかし真の黒幕であるコントラクトデーモンが
アルベールを脱走させて勇者パーティに引き合わせた
悪魔の加護が自らの加護を弱めると知ったルーティは
調合した錬金術師に会う為に魔王軍の遺跡にあった
飛行船に乗り込むと操縦できるティセと二人でゾルタンに向かう
そして兄との再会を果たした
無表情のルーティが唯一感情爆発させるのが
兄レット(ギデオン)に飛びつくシーン
ここから主役がレットでもリットでもなく
ルーティ無双が開幕するw
リットがレットと一緒に過ごしていると知った
ルーティは一緒に入ったお風呂の中で
加護の力で幼い頃感じた思いや表情を奪われた事
ロガーヴィアで素直に表情を出すリットが羨ましいと思い
なぜ勇者でなければならないのかと思っていたと吐露する
一方勇者を失ったアレスとテオドラは
ルーティを連れ戻す為にゾルタンへ
魔王軍のシサンダンがアレスに接近し
古代兵器がある遺跡へ誘導する
ルーティが錬金術師を監禁したのもその遺跡
レットは勇者パーティだったダナンから
かつてロガーヴィアで倒した6本腕のシサンダンに
襲われたと言う情報を聞き遺跡へ向う
一時はアレスの計略にハマり
絶体絶命のピンチになるものの
レットがリット達の支援を受けアレスを切る
シサンダンもルーティによって再び八つ裂きにされたが
元々の狙いは古代兵器・初代勇者の剣を持たせる事
加護の力によって再び無表情になるルーティ
レットを庇ってティセが切られる
レットはルーティから剣を取り外して正気に戻すが
ティセの傷が重傷でリットの治癒魔法では回復しない
ルーティがすぐに回復魔法をかけようとするも
何故か発動されず憤る
テオドラが代わりに治癒魔法を行い
ティセは一命を取り留めた
その後初代勇者の剣が5本あった理由に
ついて話をした後
レットとリットのプレミアム版キタァ~(^○^)
無職転生も同じラストなのにこちらははいはいなろうかorz
いつも長文で申し訳ないが
この作品はスローライフやイチャコラ僧侶枠と見せかけて
本質は「加護による決められた人生に対する苦悩」
全編通すとそこがベースになっている
そこに対してレットとルーティは
一人の人間として自分の意志で立っていたいと願い
アレスやテオドラは「加護によって選ばれた人生」を
全うしようとしたゆえの対立である
OPEDも曲調がスローな所に目が行きがちだが
歌詞をよく聞いているとこの世界にリンクしている
アニメ全体実に巧妙で実に小憎らしいw
2021年のオーラスに相応しい作品
特にルーティの大空直美さんには脱帽
わざと綾波風なセリフ回しからの無双ぶりw
便所スリッパ履いてもやし炒め作り続けていた
いざかやまぞくと同一人物と思うと余計染みてくるw
今期の嫁ぶっちぎりだ
※清水恵さんの作品=畑耕すアニメになりそうだが
それは私の思い違いかねw