九会 さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
くじのグッズが全部シエスタな理由がわかるワンマンアニメ
1話前半はシエスタと主人公の出会いの話であり、自称探偵であるシエスタがハイジャック犯に推理を披露します。しかしながらその彼女が披露した推理が推理というよりは屁理屈をこねているように感じられ、この作品はミステリーでは無いのか?と思いました。その後見ていくと、秘密結社の存在や改造人間の登場で、この作品のタイトルに「探偵」を冠しているがSFだったのかと納得しました。
一方で後半の文化祭の話は主人公とシエスタの交流を描きつつ、ミステリーをやろうとしてる感じがあり、秘密結社を追うSF要素の部分に「探偵」というミステリー要素を挟んでいく方向性ならば視聴していこうかと思いました。
しかしながら、2話で彼女が死んだ後の話になったと思いきや5話で生きていた過去の話に飛び、時系列が唐突に変わり不親切に感じられました。加えてよく分からない世界観を説明する厨二病の敵キャラが登場して以降、SFじゃなくてもう魔法だろといったような雰囲気になり、いよいよこの話が何をしたい話なのか分からなくなりました。
色々な方がレビューされていますように、シエスタのキャラデザや声は確かに可愛らしく、ストーリーに全く目を向けず、キャラ萌えアニメとして見るならありなんじゃないかなとも思いました。しかしそうであればメインヒロインであるシエスタを死なす必要はありません。またこれは狙っているのかもしれませんが、時間軸が唐突に切り替わったため、サブヒロイン達に大して印象がつかず、必然的に登場頻度が多いシエスタ一強の状態となってしまっているように感じました。
組織を追いながらきちんとミステリーする感じであれば、SF×ミステリーの作品として面白くなったと思うのですが、正直期待外れでした。現在は視聴を断念していますが、最終回までしっかり見たらまた印象が変わるかもしれないのでいつか見てみようと思います。