シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
風景や女の子が綺麗な、P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ
沖縄の水族館を舞台にした、P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。全24話。
祖父が館長を務める「がまがま水族館」で、館長代理として業務を手伝っている女子高生の海咲野くくると、東京でアイドルをしていたが挫折して引退後、故郷に帰りづらくて逃げるように沖縄へやって来た宮沢風花という、ふたりの少女が主人公。物語は、風花がとあるきっかけから訪れた「がまがま」でくくると出会い、そこで働かせてもらうことになる、みたいな始まり。基本的には、飼育から経営まで、水族館のさまざまな業務を素材にしてエピソードを作っていきますが、内容自体は「お仕事アニメ」という括りで楽しむには、ちょっと掘り下げが足りなかったかな、という印象。物語のなかで発生する問題や、解決に至るまでの流れが、全体的にやや安直すぎるという感じは否めませんでした。もう少し、水族館について、「へえー」と感心したり、「そんなことあるのか」と驚いたりできるような、知的好奇心をくすぐる部分があると良かったかもしれません。ただ、個人的にはこの作品、決して嫌いではなかったです。雰囲気や方向性は善良ですし、女の子はかわいくて、沖縄の風景も美しいので、眺めていると癒されました。あまり深い内容を求めなければ、それなりに楽しめる作品だったと思います。
作画は、とても綺麗。キャラは、風花は確かに美人なのだけれど、どこか影が薄い感じもして、アイドルとして大成しなかったのも納得できました。逢田梨香子の声も、そういうキャラによく合っていたと思います。
最後まで観終わって、まずまず程度の面白さでした。P.A.WORKSのオリジナルアニメは、近年それほど当たりが多いというわけでもなくて、これくらいならまあ悪くないほうかな、という気もします。あと、どうでもいいことですが、「がまがま水族館」という名前は、親しみが持てて結構好きでした。