カミタマン さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ほぼセリフ無し!!
2021/12/27 投稿
ウィキペディア日本語版によると,1985年制作のOVA
押井守 原案・監督・脚本
天野喜孝 キャラクターデザイン・原案・美術設定
雰囲気アニメです
セリフはほとんどありません
したがって,ストーリーもほぼ無いと行って差し支えないかと思います。
しかし,自分は言語化されてない物が劣っているかというと,それは違うと思います。
絵画や音楽など特にストーリーが無くても素晴らしいものはいっぱいあります。
アニメーションにもそういった作品は多くあります。
この作品も天野喜孝の美術世界と押井守の演出を主に楽しむ物かと思います。
そういった意味では,作品の世界の絵的な雰囲気は最高だと思います。
また,作中多く描かれた様々な水の描写も美しかったと思います。(もしかしたら新海誠に影響を与えているかも知れないと感じました。)
全体的に見たら,自分は雰囲気重視なので満足なのですが,しっかりしたストーリーが無いとダメだという人には受け入れられないと思います。
ただ,自分としては決定的にマイナスと感じる面がありました。
あくまでも個人の趣味の問題なのですが,天野喜孝のキャラクターがあまり魅力的に感じなかった点です。
自分としては美術設定は天野喜孝そのままでキャラクターデザインは別な人が良かったと思います。(妄想としては末弥純や山田章博あたりで見たかったも)そもそも天野氏のキャラクターは線が複雑すぎてアニメーションで動かすのに向いていない(手間的な意味では無く,存在感の整合性が取りにくいという意味で)と思います。
それから,やはり36年前の作品なので,今見ると肝心の絵がちょっとだけ古く感じてしまいそこもマイナスポイントです。(ちょっとしか感じないという意味ではすごいとも言えるのですが^^;)
レビューを書こうして,あにこれの作品情報を見ると下のような記述を発見w
{netabare}ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界。巨大な眼球を模し、中に複数の人型の彫像が鎮座する宗教の象徴のような機械仕掛けの太陽が海に沈み、世界は夜を迎える。方舟の中の動物がすべて化石になった頃、忘れ去られた街で一人の少年と一人の少女が出会う。(OVA『天使のたまご』のwikipedia・公式サイト等参照){/netabare}
なるほど,そういう設定があったとは!これって先に見ておくべきだったのか?
いやでも,自分としては作品外で語られていることとかは作品と切り離して考えるスタンスなので,事前に見ないで良かったのかな(笑)