テナ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
惜しい……
アイドルアニメですね。
アイドルを目指す女の子達がセレクションバトルを繰り広げてアイドルになる為にオーディションに挑んで行く物語です。
お互い競い合い時にぶつかり合い時に協力して成長して行く王道のアイドルアニメではあるのですが、結構いい話に無理やり寄せてきてる感もしなくはないのですが……まっ、普通に楽しめる作品ではあると思います。
歌もいい方だと思いますしストーリーも悪くはないと思いますが、ステージ衣装のデザインが個人的には微妙な気もします(*꒪꒫꒪)
もぅ、少し可愛さやカッコ良さの出る衣装でもよかった気がします。
さて、ストーリーについて触れてみましょう。
「美山 鈴音」はこの作品の主人公です。
地区ブロックで落ちた……(*꒪꒫꒪)
代わりに勝ち上がったのは「来栖セイラ」でした。
彼女は勝ち上がったけど、セイラは心から喜べないで居ました。
彼女は鈴音に負けたと思ったからです。
鈴音にトラブルさえなければ負けていた……
だから、トラブルを理由に勝てたようにしか見えなくて……
正直、勝ちは勝ちだし周りから評価されたのはセイラだと思う……だから誇るべき勝利だと思う。
でも、私はセイラに凄く感情移入出来てしまったのです。
結果は結果なんです。
でも、相手に何かがあって勝利すると喜べない……同情とかじゃなくて……
自分が好きな事だからです!
好きな事を精一杯頑張って練習してきて全力で演技して本気だった!
本気が本気であればあるほど、自分の演技より上手い……負けてしまった……そう思わされた時点で……結果はどうであり……その勝利は喜べない……そんな苦い勝利だってあるんです。
だから、セイラが勝利を喜べない理由を考えると凄く解る気がする。
だから、彼女は勝利を辞退した……
理由がどうであり応援してくれた人がいる訳だがら辞退が正解だとは思わないけど……彼女の気持ちを考えたら、間違とも思えないのです……
このエピソードを見て個人的には私は結構、セイラ好きなキャラではあるのかもしれませんw
メインキャラではないので多分モブキャラよりだと思うのですが……
また、いつか出てきて欲しいって思うキャラです。
↑1番好きなエピソードでもあり2話が個人的には1番好きです。
さて、冒頭から出てくる「天沢 灯」
彼女は事故で既に死んでいます。
そんな彼女なのですが……
「美山 鈴音」と「花野井 玲那」にとってはかなり意味のある人物になっています。
実は彼女の心臓は天沢灯の心臓なのですが……
結構リアルだと思ったのは、自分の胸に手術の痕があり水着姿でのオーディションに後ろ向きで、周りの人達は言いたい放題だったり要らぬお節介だったり……
でも、事情を知る時手のひら返しで、リアリティあるなぁ〜って思ったシーンでした。
さて、そんな彼女ですが…うーん。
よく解らないです。
心臓を提供して貰って預った命を見られるのが恥ずかしいって思った私は最低って自分で言ってたけど、ドナー提供してくれたり、誰かの心臓だから観られるのが恥ずかしいとかじゃなくて、手術跡が恥ずかしいし見られたくないって事だよね?
人には見られたくない事もあるものだと思う。傷跡が恥ずかしいでいいと思うのです。
それを、どうして、預った命を恥ずかしいと思った私は最低ってなるのかな?って自分を自らを追い込んでいくのかな。
あくまでも恥ずかしいの対象はどうであり傷跡なんですよね。
だって、預った命を恥ずかしいと思ってるならドナーの事を話さなければいいだけではないでしょうか?
私が冒頭で、結構いい話に無理やり寄せてきてる感もしなくはないのですが……、って書いたのはこのエピソードで、私はそっちが気になりあまり感動が出来ず、悩みの対象が少しズレている気がして…最後の玲那の励ましと、鈴音の立ち直りのセリフは良かったのですが……感動までいかなかったのが残念です。
感動を演出するのには造り込みが甘い気がしました。
素人意見ですが、どうしてもセリフを使いたいのなら、自ら追い込むような使い方ではなく、立ち直る前に間接的に、そう思ってしまっていたんだと気づく時に使うとかの方が、まだ良かったかな?って思いました。
そして、玲那が姉の灯の心臓の持ち主が、鈴音だと知るとショックを受ける。
彼女はお姉ちゃん子でした。
大好きなお姉ちゃんが死ぬんでしまうショックで彼女なお姉ちゃんがアイドルとして見た世界が見たかった。
だから、アイドルを目指した。
お姉ちゃんのようになりたくて……でも、姉と同じ気持ちの鈴音に彼女の中に姉の心臓(心)がある。
彼女と自分の気持ちの持ち方に悩んでしまった。
アイドルになりたいきっかけなんて何でもいいよね。
理由はなんであれ「やりたい」その気持ちは同じだと思うからです。
で、投票ですね……
自分達で落とすのを決めろって残酷……
でも、彼女達はそれを回避する方法を見つけます。
これ、昔ドラマでしてたライアーゲームの必勝法じゃんwww
この作品は騙し合いじゃないから裏切りはありません。
ですが、selection PROJECTが成り立たないと言う理由で全員失格……
自分達が9人でアイドル活動を独自で始めて9人のアイドルチーム「9-the」を結成。
回りからは全員失格って結果をボロカスに言われてましたが当然ですよね。
チアーズ(ファン)への裏切りと同じです。
その人を落選させたくないから応援してくれてる。
エールってのが、どうしたら投票できるシステムかは知らないけどさ、公式サイトで1クリックとかじゃないでしょう……
必至で応援してくれてたわけじゃん
作中でもありましたが、今まで落ちてきた人はなんだったのって感じますよね。
当然ですよね。
でも、何をいわれても前向きに頑張っている姿は良かったかな。
反感も受け入れて頑張り続ける。
結局、そこなんですよね。
失ったものを取り戻すには、頑張り続けるしかないのです。
応援してくれるから頑張るんじゃないんです。
頑張ってるから応援してくれるんです。
頑張っても報われないけど……頑張らないとむくわれない。
そうして、彼女達の土壌ライブを見て沢山の人を感動させる事が出来る。
更に、それを見たselection Projectがまた彼女達を条件つきで拾う……
そもそも、この作品の投票〜復帰って必要なんでしょうか?
失格して、更に強い絆になるのや、玲奈がアイドルやりたいと再認識して頑張る姿を見せたかったり、彼女達の成長を見せたかったのでしょうけど、この展開必要?
最終的に9人で活動するなら、最初の予選突破で9人でデビューで良かったんじゃない?
わざわざ、競わせる必要性あったのかな?
それなら、予選→デビュー→アイドル活動をしながら、ぶつかり絆を深めるって方が良かったんじゃない?
どのエピソードもアイ活中に組み込んで違和感ないレベルだったし……
それか、最後まで競わせて残りのメンバーだけでデビューか、このまま彼女達が脱退したまま彼女達の力で人気アイドルになる等、他にも良さそうなルートが色々ある気がします。
一々、回りくどいやり方が目立つ気がしました。
曲もいいし、キャラも悪くないし、いい作品ではありますが、シナリオが凄く違和感を感じるアニメです。
そしてライブ当日、鈴音が過労で倒れてしまう……(_ ..)_ バタリ
病院で眠りについてライブがはじまるも目覚めない鈴音ちゃん(:3_ヽ)_
鈴音は本当にメンバーにめぐまれましたね。
自分もライブがあるのに付き添ってくれる仲間やライブが始まっても信じて時間稼ぎをしてくれる仲間達が居てくれる。
誰も弱音は吐かないし、ただただ信じてるいるそんな風に見えました。
ラストは予想通りですよね。
灯が最後に出てきましたね。
実は、灯は鈴音が闘病中に手紙を出していて接点自体はあるのですが、それがアニメでは描かれていない為に、説明不足感がありましたね……ただのドナーの関係ではなく、あくまでも私の予想ですが、灯がドナー登録をしたのも鈴音の当時の状態を知っているからこそなのかもしれませんね。
すず玲奈の登場でエールの4分の1を稼いでたけどチアーズは2人の登場までエールを温存してたのかな?
一気に稼いだ気がしてww
アイドルアニメとなると……個人的には面白い方かな?とは思います。
個人的にアイドルアニメはラブライブ!の初期が凄く良すぎて、いつかコレを超えるアイドルアニメが生まれてきて欲しくて評価が厳しくなりがちですが、まっ、悪くはなかった。
でも、残念なのが、やはり素敵な話を作ろうとして、無理して、やり過ぎ感や回りくどい感じが出てしまっていたのは残念かな?とは思います……
でも、見ていて面白い方なぁーって思うこともありましたし、曲も素敵でキャラも可愛いし、やはり細かなストーリーと衣装に可愛らしさがあれば、もっと評価上がった気がします。