テナ さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:----
ゲーム原作にしては
原作がゲームですが、上手く物語を再現しています。
勿論、ゲームはアクションゲームで原作通りか?と聞かれたら、やはりゲーム上での演出とアニメ上での演出では違いがどうしても出来てしまうものです。
それでも、物語自体は原作通りに進むし、ゲームだとユイトとカサネの両ルートがありアニメでは、2人のルートを上手く再現しているしゲームでは無かったオリジナル要素をアニメだから見せれる表現でアレンジを加え、それはゲームのイメージを崩さずに、ゲームではなかったけどアニメなら見せれるシーンをいくつか入れられて居て、それが私には凄く新鮮で良かったです。
ただ、やっぱりシナリオがゲーム向けなので、アニメはゲームのストーリー要素を加えオリジナルにした方がアニメとしての受けは良かったかと思います。
完全にパラレルワールドにしても良かったかな?
ゲームの2つのストーリーを纏めてるからゲームをアニメにしたらこんな感じになるのかな?ってw
次は、悪かった点を。
専門用語が解りにくい( ᵕ̩̩ ᵕ )
私はゲームをプレイしてるから、解るのけど、これは多分アニメだけで見ている人は、時々置いてけぼりになるのでは?と思いました。
別にストーリーとかには余り問題にはならないかもしれませんが、それでも知ってるとより楽しめるかな?と思います。
さて、結構ペースが早かったので1クールかと思いましたが2クールでしたね。
それでも少し巻きながら進んで行った気がしますが、ゲームではしっかりと描かれて居なかったエピソードもアニメでは描かれてましたね。
例えばカレン達の過去とかもそうですし。
で、私がこのアニメで泣きそうになったエピソードがナオミとカサネの話です。
怪異にされたナオミは自我を保つ為に薬を飲んでいたのですが、その薬が人の脳を使用した薬だと知る。
それがショックだったナオミは、そんな物を飲んでまで生きたくないないと言いますが、それでも生きていて欲しいと願う。
カサネにとって彼女は唯一の姉であり家族である。
カサネがランドール家に引き取られて、唯一家族として接してくれた。
血の繋がりはなくても本当の家族以上の絆がある……
そんな姉の「死にたい」の一言に凄くショックを受けたと思う。
本当に大事な人にはやっぱりどんな姿でも生きて居て貰いたいと思います。
例え、薬がどうであれそれでも生きてもらいたいと思うと思います。
本人からすればショックだし辛いけど……それは周りの自分勝手な気持ちかもしれないけれど……それでも……
でも、ナオミが生きていて良かったと思える日が来ます。
それはピンチのカサネを救う時です。
「生きていて良かった」と彼女はいいます。
あの時に、怪異にならなければ……クスリを飲まなければ得られなかった力と保てなかった自我……苦しい事や寂しい事しかなかった。
決して喜べる事はないし、出来るなら怪異になんてなりたくはなかった……
それでも、怪異になったから……薬を飲んだから救えたカサネのピンチ……
例え姿は変わり果てても……大切な姉であり、優しくて凄く強いお姉ちゃん。
怪異になろうとも心は変わらないしカサネの姉であり続けた。
最後に、怪異のナオミとカサネが会話をするシーンがあります。
見た目は怪異が話してるようにみえますが、影はしっかりナオミの影でした。
きっと、それは彼女は怪異に変えられてしまったし薬を飲み続けた……それでも彼女の心も意思も人間である事の証明だと思います。
全体的によくゲームシナリオをこごでアニメシナリオとして描けてるなぁ〜とは思いますが、ボス戦と、カレン達が昔戦った怪異との戦いがカットされてたのは(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
まっ、カレンの昔の敵はともかく。
ラスボスはカットしないで欲しかった……
あれは、カレンが、あそこまでしても成し遂げたかった決意の現れでもあるのに……
ゲームだと、カサネかユイトが主人公で選んでるプレイヤーキャラとは別のキャラが最後に助けに来るシーンだから、ダブル主人公としてだしているから、演出が難しかったのだろうけど、ボス戦は見せてほしかった……
ラストはゲームでは描かれてなかったシーンがあり。
あっ、カレンが歴史を変えた後ってこうなったんだw
って出来事がありましたが、それぞれの成すことなどはしっかり描かれて居ましたね。
ゲームではレッドストリングスの赤い糸が、ユイトとカサネの手に巻きついていたけど、あのシーンはアニメではカットされてて残念だったかな。
原作ゲームはオススメですよ