ひろたん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白いと言えば面白いのですが、もっと、こう、なにか・・・。
"異世界転生"って、この作品のためにある言葉ですね。
文字通り、異世界に転じて生まれる、つまり、赤ちゃんからのお話です。
コンセプトがすばらしいです。
他の異世界ものでは、赤ちゃんから一生をかけてと言うのはなかなか無いです。
そう言う意味で、異世界転生ものの1つの"完成形"だと思いました。
観始めの頃の印象は・・・、ハルヒのキョンじゃん。
だれしも思ったことでしょう。
もちろん演じているのは、モノローグの金字塔「涼宮ハルヒ」と同じ杉田智和さん。
しかし、まさかハルヒと同じ手法をとれる作品は、そうはないと思っていましたが。
ありましたね、ここに。
これを実現できるのは、さすがは、杉田さんって感じでしょうか。
この作品は、総じて、とても面白く、不満なところはありません。
1話1話の時間は、あっと言う間に過ぎました。
毎回、次回がとても楽しみでもありました。
しかし、不満が無いのと満足しているのとは別なのです。
私としては、何かが足りないとも感じています。
なんと言いましょうか、自分の心になにか爪痕を残すようなものがないのです。
5年経ってふと思い出したとき、確かに面白かったことは覚えているでしょう。
でも、なんだかそれだけのような気がしてならないのです。
面白いと言えば面白いのですが、もっと、こう、なにか・・・。
そう思えてならないのです。
この作品は、良くも悪くも「なろう系」の範囲内と言う感じに思えてしまいます。
なんとなく、ところどころに「なろう系」レブリミッターがかかっている感じです。
盛り上がってきてレッドゾーンに入るかなと思ったら、もとの回転数に戻るのです。
できれば、なんとか系と呼ばせないくらいの"突き抜け感"が欲しくなるんですよね。
不満なところが無いからこそ、それ以上のものを求めて欲が出てしまいます・・・。
青髪の魔術師「ロキシー」は、お茶目でとても味があり大好きなキャラです。
後半、あまり出番がなくて残念でしたので、今後に期待です。