くらま さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.5
状態:途中で断念した
コンテンツの呪縛は作り手の切望か
なんとも恐ろしい作品でした。
古い地球人がアニメに対してアニメじゃない思想をテーマとして盛り込んだ怪作。
視聴前、本作に勝手に期待したのは、
・新設校
・全員一年生
・5人
・虹ヶ咲(アニガサキ)
といった、ラブライブからの脱却、
新しいラブライブでした。
終わってみれば既存のコンテンツ、ラブライブの枠に無理やりぶっ込んで失敗したナニカ。
5人は?
新設校は?
スーパースターとしての新しいラブライブは?
5人のメリットを活かさず、ラブライブ特性である9人の性格、属性をバラけさして5人で振り分け。
あげく割り当てが上手くいかなかったのでしょう。
(本作のメインアイドルは実質7人です。
正確にはメイン一人の出番は半分以下なので6.5人。)
メインの一人より出番の多いアイドルユニットを登場させて狂言回しや気付きの役割りを与えるという。。。
(上級生とライバルポジションのハイブリッド)
{netabare}葉山恋の出番が無いのに合宿的なイベント。ライバルユニットのサニーパッションメインともいえる回があり、さらに合宿的先で4人だけでライブ開催。{/netabare}
新設校のメリットではなく、キャラの立ち位置を不鮮明に描いたままヘイト要員として割り当てると言う愚行。
{netabare}音楽科エリートと普通科の格差、ヒエラルキーによる生徒同士の対立が新設校唯一の特徴。
平安奈すみれは普段の態度や言動から生徒から煙たがられる存在。
メインキャラからもいじられるというには目を背けたくなるイジメ。本人達はからかってるつもりだろうが、視聴者側には関係性が描かれておらず、不快でしかない。{/netabare}
極め付けはとって付けた廃校ネタ。
ここで心折れました。
未遂とか勘違いとか結果の話しでは無いのですよ。
サプライズを意外性と驚きと騙しというミスリードだと勘違いしてるとしか思えない脚本。
この脚本で喜んで貰おうとしたのであれば、なかなか、うん、まあ、アレだ。
ヤべぇ。
目標設定は物語りを作る上で繊細な部分であると思います。
ファンタジー世界での突拍子もない設定と違い、本作は現実社会を舞台した設定なのでアニメとはいえ達成、解決出来ない目標設定は冷めるのですよ。
廃校はね、無理です。
生徒の耳に入った時点で決まってたら数ヶ月で回避出来ません。
初代は例外というか『こういうアニメなのです』が確率していました。
本作は廃校から一番遠い設定でしたからね。
単語を存在させるのらすら、『頭○かしい』としか。
仮にやるならこのままでは数年後には廃校の可能性がある、程度であれば生徒の活動レベルで物語は成立ワンチャン。
というか新設校で持ってくるんじゃないよ、ったく。
娯楽を楽しむコツは加点方式と考えています。
ですが、本作に対しては作り手の描きたいラブライブの限界を感じてしまい、減点ぶっち切り。
アニメ業界において昔から頭空っぽの方が夢詰め込める、とは言われておりますが、額面通り頭○っぽの人が詰め込んだらダメでしょう。
スポ根()を描きたいのはいいです。
カタルシスを得るのも要素ではありましょう。
それにしても必要以上に特定キャラを下げる必要はあっただろうか、いやない。
と。
スポ根=敗北、悔しさ、惨めさ、、、
からの
勝利=カタルシス
と、しかとらえてなさそうな。
なんかよう分からん内にギスってようわからん内に讃えあってよう分からん内に解決。
視聴者に見せない心理描写や脚本で描けきれてない背景があり、後付けでもなにかを訴えたいんだろうな、というのは分からんでもないのですが。
作品内での描写、台詞回しが圧倒的に表現足りないために、キャラの言動が不快に感じる事が多かったです。
モブがウザい。
作品に華を添えずにメインキャラ下げが上げのガヤ要員としてしか機能してない。
後のカタルシスを得るために積み重ねるのではなく、キャラ下げによる減点方式によりマイナスを大きくして上げ幅を高める手法、、、。
(マイナス1,000点から0点より、30点から90点にした方が良いと思うのですが)
それとも単なるシリーズ構成や脚本の力量不足(ラブライブの限界)でしかないのか。
それと端々の描写に唐突感があり、??となり調べたところ初代からのオマージュだそう。
・・・あのですね、
ラブライブ要素が作品の縛りプレイになるなら、ラブライブなんて、、、
いやこれ以上はやめておきましょう。
放送中は演出さんによる生番組も楽しみにしていたのですが、アニメの出来があまりにもなので次第に距離を置くようになってしまいました。
サブキャラより出番無いとか、扱いが酷いのにアニメ感想の罰ゲームかな、と。
こちとら共感生羞恥心発動しますよ。
楽曲とかライブも楽しみしてたのですが、アニメの出来になんか一気に冷めてしまいました。
アニメ(娯楽)なんだからもっと気軽にキャッキャうふふなゆるい感じでも良いのに、と思うのですが、、、
というと、逆に観てるお前が気軽に観ろ、と
ブーメランしそうなので今回はご縁が無かった、という事で。