ももも さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
面白かったけどもっとやれたはず…
高校生の矢口八虎がふとしたきっかけで美術に目覚め、日本の美大の最高峰と言われている東京藝術大学を目指す物語。
不良?だけど勉強も友達付き合いも良好で、ゲーム感覚でタスクをこなしていくことに充実感を覚えている八虎。
美術に触れたことでタスク消化では得られない自己表現に目覚め、必然の流れで自身を見つめ直していくことになります。
青春モノに加えて、「美術専攻」という交わる機会が少ない世界の説明も交えた業界モノということになると思います。
原作は追ってます。
アニメでは、既刊11巻のうち{netabare}藝大合格まで{/netabare}に相当する6巻までのお話が描かれます。
個人的にアニメは面白かったと思います。
ですが、1クール12話で原作的に区切りのいい6巻まで収めた?影響で、心情描写などが結構省略されています。
{netabare}
・序盤での「サッカー中継に真剣に見入る八虎の父親の横顔」(ワンカット)がカット。
・原作では美術に対する興味が膨らんだ八虎が親に内緒で貯金から自腹を切り、2年の冬に予備校の冬季講習に通う。この下りが丸々カット。
(原作では自腹での冬期講習を経て本格的に美術を志すことになる)
・上記の影響で「父親は一度事業に失敗している(からお高い美大に行くのは厳しい)」というセリフと状況説明がカット。
{/netabare}
こんな感じで割と印象が変わる気がする細かいカットが結構あります。
話が圧縮されているので八虎がやたら泣く印象になっていたりして(まあ泣くんですが)、1クールの歪みが出てしまっているなぁという印象でした。
また、単純に作画もコンテ(見せ方)?もレベルがよろしくなく、それ次第で印象が変わるシーンも多い気がしたので、そこも残念。
とはいえ、二期があったら見るとは思います。
以下関連記事。
「美大は“絵で食べる方法”を教えてくれない」 漫画『ブルーピリオド』作者と完売画家が考える“美術で生きる術”
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1902/23/news004.html
『ブルーピリオド』のように美術素人が高2から藝大を目指し現役合格した人はいるのか → 藝大受験のプロに聞いてみた
https://rocketnews24.com/2021/10/31/1553492/
OPがやたら山下達郎言われてた気がしますが、ポップで結構お気に入りです。