Bハウス さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
転落人生は突然やって来る
魔界No.2のジャヒー様の前にやってきた魔法少女
いきなり全ての動力である魔石を叩き壊して魔界が崩壊
現世に転移したジャヒー様は魔力が弱まり
少女の姿になった
お金もなくボロアパートでの生活になったジャヒー様
しかし魔界復興を目指し一人魔石集めを始める
20話という中途半端な話数でどう持っていくのかと思ったが
流石は私の中で当代1の女流作家横手氏
物語のメリハリをうまくつけて
最終回には某アク◯トープにはない余韻を感じる事ができた
前半はジャヒー様の魔石集めが中心線
魔界時代の部下ドゥルジが大金持ちになり
半裸の幼女に仕事と住居を与える居酒屋まおうの店長
家賃をめぐり罵り合うも人情味の厚い店長の妹・大家
小学生でジャヒー様に気兼ねなく付き合ってくれるこころ
ジャヒー様を倒そうとするも勝手に自滅して人知れず負けるサルワ
ギャグ話がメインで各話にお当番キャラがいるけれど
ジャヒー様が毎回報われずに悔しがるのがお約束で
繰り返しにCパートでパロディを持っていく
3◯クッキングでもやし炒め作り続ける姿は
個人的には大好きなネタw
最初は人間を下に見ており何かにつけて
「魔界No.2の我がなぜこんな事をするのじゃ」
と言い続けていたが
日々の生活をしていく中で
人との繋がりを知り段々と誰かのために行動しようとする
魔石を集め魔法少女との対決
孤独を自己犠牲による正義で埋めていた相手に
友達になると言ってケリをつけられたのも
誰かのために行動する気持ちの変化が産んだもの
後半戦は味方になった魔法少女(きょうこ)にSTKされるも
魔王が復活した事でより復興への意欲が出てくる
その一方で魔法少女に力を与えた光の存在が
魔石奪還を目論み暗躍するという展開
物々しく描いたけど
ギャグ話の中に入っているので緊迫感ないし
サルワは光の力で強化されているのに
全く攻撃が当たらない某クルセイダーレベル
結局光の存在は魔王の妹的な存在のスーで
姉に構って欲しくて力を与えた結果が大事に
ジャヒー様が怒るのは当然で
危うく居酒屋まおうも壊されるところだったのだからね
店長が丸く収めたからうやむやになったけれど
最終回は後日談だから気楽に見ていたが
主要キャラ全員が揃って花火を見るラストは象徴的
孤高の存在だったジャヒー様が真に慕われる姿を見せた事で
魔界復興の道はまだまだ続きそうな気分
後半戦は各キャラについての解説もあって
ドゥルジは人を操れる能力があるので人間界で成功を収め
きょうこもジャヒー様に魔石をあげた事で
クラスメイトの女の子と親しくなるなど
話が進めば進むほどキャラクターの存在感が増していった
このすばみたいな逞しい感じもありつつ
ジャヒー様の声色も変化つけた大空直美さんの主人公力
迷宮ブラックカンパニーと掛け持ちしながら
しっかりと最後まで作りきった湊監督含め
いい仕事をしてくれた