ミュラー さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
受験戦争の厳しさに戦慄する?
最終回見てなぜだか涙が止まらない。
{netabare}
ラストシーンは龍二かと思っていたが、まさかの森先輩。
そして八虎の絵を見ての一言。
「先生、素敵ですね。この絵。」
いやあ、感動が止まりません。
八虎、この場にいなくて良かったかも。
世田介くんにうまいと言われて泣いてしまうくらいなのに、
森先輩に言われたら・・。その場で倒れてしまったかもね。
最後の一言に、このアニメのすべてが詰まっていたと言っても過言ではない名シーン。
森先輩が絵を見て表情が変わるところ、そして上記のセリフの演技が秀逸でした。
{/netabare}
ちょっと内容振り返ると、表向きは受験の恐ろしさを痛いほど描いたこの作品。
もちろん自分も普通の受験は経験してきた身ですけどね。
何が怖いって・・
東京藝大を受けた予備校生、1次試験にみんな向かっていったのに、
帰ってきたのは半分。
まるで戦地から生還した兵隊のようだ。
藝大なんて受かるのか?見ている限り東大よりも無理ゲーな気がするぞ。
お受験なんて生易しいものではない。作中でもメンタルをやられてしまう生徒、入院する生徒が続出。
主人公八虎ももじんましん出まくりだもんなあ。
恐ろしい世界だなあ。あんな二次試験をやるんだね。
一般の大学受けた方が身のためだと思ってしまったよ。
まあ、藝大出ればその先は引く手あまたかもしれないが・・
受験というイベントを通して、高校生の成長、悩み、葛藤を描いたこの作品。
美術を題材にしているだけあって、1つの芸術作品のような印象も受けました。
八虎が二次試験で描き、森先輩が見たあの絵。はっきり言って私には良さが分からない。
美術的に見てどうなんでしょ?
でもそんなことは些細なことだと思います。
感想は一言、「素敵ですね。このアニメ。」