camuson さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
印象度:65
劇場版を見損ねたので、全7話のテレビ放映版を見ました。
前作「竈門炭治郎 立志編」の終盤で柱が全員集合して、
一気に華やかになって、わくわく感が広がったのですが、
本作「無限列車編」では、いつもの3人組+妹に炎柱が加わっただけで、
舞台も夜の列車と地味な路線に逆戻りしてしまった感じです。
敵の触手(?)が3DCGで描かれていて、
CGならではの質感を前面に押し出した絵作りになっています。
ひとつの挑戦としては評価したいところですが、
個人感覚的には、あまりいい選択だとは思えませんでした。
触手の類は、生体としてのグロテスクさが最も表出する器官なわけで、
質感や動きなど手書きによる腕の見せ所のようなところがありますからね。
(原作ではどんな雰囲気なのか確認する必要がありそうです)
そして、今回から、本格的な登場となるキャラが、
我々が見る初めての本格的な戦闘で、たまたま強敵にあたってしまい、
退場することになるわけです。
もちろん意外性はあるのですが、
(と言っても今更ネタバレなしで見れる人がどれだけいるか)
残念ながら、やはりキャラに対する感情移入が少なめの段階なので、
感動も薄くなりがちなんですよね。
こんなことも起こりうるという意味では非情なリアルなのかもしれませんが、
贅沢と言えば贅沢だし、もったいないですよね。
無論、のちの展開上、大きな意味を持ってくる退場なのだと信じたい
ところですけど。
その敵が無邪気で憎めない感じなのは悪くなかったです。