ひろたん さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
NHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体」
1989年から1999にかけて放送されたNHKスペシャルです。
以下、その公式ページから番組紹介を引用させていただきます。
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45億年前に生まれた地球。その地球に最初の生命が誕生したのはおよそ35億年前。原始の海の中で生まれたRNA、DNAという有機物は、遺伝子として自己複製能力を獲得し、初めて"生命"となった。その後、気の遠くなるような年月のなかで生命は進化を重ね、多細胞生物か登場し、魚類が生まれ、恐竜が現れ、人類が誕生した。
この時間の流れを逆にたどれば、ヒトもサルも細菌も、ありとあらゆる生物の祖先はすべて単一の原始生命に行き着く。人体は35億年の進化の結晶といえる。
その人体は60兆個もの細胞からできている。銀河系にはおよそ2000億個の恒星があるとされているが、数でいえば、私たちの体の中には銀河系数百個分の星の数ほどの細胞があることになる。一つひとつの星は独立しながらも互いに関係を保ちつつ宇宙を構成しているように、人体の細胞の一つひとつが巧妙に連携し、組織や器官の相互作用を生み出し、生命の営みを紡ぎ出している。
●第1集 「生命誕生」
わずか0.1mmの1つの受精卵から、地球上の生命が伝え続けてきたDNA情報を受け継いで、一つの秩序だった"60兆の細胞社会"を形作っていく35億年生命のストーリー。卵子と精子の出会いから赤ちゃん誕生までの280日間の壮大な出来事を、実写、特撮、CGなどでわかりやすく解き明かす。
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この作品は、このようなことを言いたかったのかなと思ってみたりしました。
言葉で説明するのが難しいことを映像で表現しようとしています。
そのため、セリフや説明が少なめなので考え出すと難しいかもしれません。
「考えるな、感じろ」的な作品だと思います。
映像は、とてもきれいで迫力がありました。
また、この独特な作画は、絵本を読んでいるようにも感じさせてくれます。
科学的な面と科学では説明できない神秘的な面をあわせたような”おとぎ話”感。
この絵本のような作画は、これを上手く表現していたと思います。
私としては、少々とっつきにくい作品だったと言うのが正直なところでした。
しかし、こう言う抽象的な作品には、いろいろ勉強させられるのも事実です。
教養として観ると言うのもありではないでしょうか。