蒙古斑 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
思い出。それは美化され続けいつしか根本が無くなる
小学生時代は結局美化された思い出にしかならない。
昔仲の良かった友達とは今でも仲が良いのか。いいや、大半は声すらも忘れてしまった。思い出なんてそんなものだ。
人間とは、なにかに依存しなければ生きられない。
主人公はただ、それが思い出だっただけなのだ。
時間というものは、誰でも対等に過ぎ去る。時には残酷に。
友情や恋愛感情など人に対する想いは、その時のノリであり、時間という存在により、いとも簡単になくなってしまう。ただそのスピードは個人差があり、想いのすれ違いが現実世界でも多く見られる。
中学に上がり受ける刺激は大きく、過去の概念が大きく曲げられる。あんなに楽しかった時間もあんなに一緒にいた友達も「思い出」として保存されるだけであり、大きな刺激を受けた人間には過去のものでしかない。
環境の変化や時間。一人の人間を変えてしまうには大きすぎる刺激なのかもしれない。